2018.04.24
Report 1/3

日常を自分らしく楽しむ

講師:高山都(モデル・女優)

19歳からはじめて17年目、ビューティーモデルとして活躍する高山都さんは、instagramで日々の食事を紹介する #みやれゴハン をはじめ、そのアップサイクルなライフスタイルで注目を集めています。2018年4月のテーマ「日常を自分らしく楽しむ」にそって、高山さんに20代後半から30代前半でやってよかったことを教えてもらいました。

日々の姿勢をちょっぴり正す

高山さんにとって、女性が健康的に日常を楽しむうえで、必要なことは美容・食事・姿勢の3つ。特に姿勢はこれから大事になっていくキーワードなのだとか。

立ち姿のような姿勢もそうだし、日常に向き合う姿勢もすごく大事だなと思っています。素敵な人って、みんなピンッとしていて、ハツラツだから。書籍『高山都の美 食 姿 「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ。』(双葉社)も、年下の子や同世代の子に、姿勢をちょっと正すだけで楽しくなることを伝えたくて書いたんですよ。

高山さんの話す姿勢とは、日常で気軽に取り入れやすい意識みたいなもの。たとえば美容の場合、スキンケアなら高級な化粧水を使わなくてはダメだと考えるより、惜しみなく使える手にしやすいものを選ぼうとすることがポイントです。

が渇いているときに、水を飲むみたいに。化粧水を肌に入れてあげるんです。だから、高いものを使う必要はなくって、ドラッグストアで買えるものをしっかり使っています。

あるいは、ほうれい線を消すようなマッサージをする場合も、家で過ごすリラックスタイムで取り組めばOK。ゴシゴシこするとたるみや摩擦の原因になってしまうから、薬指で少し強めに頬骨の下のあたりを押してあげるくらいでちょうどいい。

「こうしなきゃ!」って思っちゃうと、ハードルが高くなりすぎて面倒臭いですよね。わたしが意識しているのって、毎日できる簡単なことを絶対に続けることなんです。歳をとることに諦めを感じてしまうより、日々の小さな努力を大事にして、加齢のスピードをちょっと緩めてあげるだけで、可愛いおばあちゃんになれるんじゃないかなぁ。

自分のことは自分でする

続いては食事について。今でこそ、 #みやれゴハン が注目を集める高山さん。料理をはじめたきっかけは、中学二年生のある出来事でした。

ちょうど塾の夏期講習のとき、お弁当が必要だったんですが、母から、「自分でつくっていきなさい」って言われて。母なりの夏休みの宿題だったんですね。それで、幼馴染と一緒につくるようになったら、卵焼きが上手になったりして、人って毎日続けるとうまくなるんだなって感じるようになりました。その頃から、自分のことは自分でしています。恥ずかしくない自分でいるためにって。

中学生の頃から、料理を続けてきた高山さんは、ホームパーティーを開催すると10品目以上もテーブルに並べてしまう料理上手。どうすれば、バラエティ豊かな料理を同時に出すことができるのでしょう?

唐揚げにしても、前日までにジップロックで漬けておいて、冷凍。使う前に自然解凍して、直前に片栗粉をつけて揚げれば簡単です。出勤日と記念日が重なっていても、帰宅したあとの少ない時間でできる作業は何かをシミュレーションして、それ以外のことを前日までに済ませることを意識していけたら、自然と同時に多品目をつくれるようになっていきます。

自分の周りを好きで固める

姿勢にしても、後ろ姿が猫背だとそれだけで太って見えてしまう。だから、ピアノ線で上から頭を釣られているような意識で、肩甲骨を寄せて立つようにすると、シュッとして見える。

痩せているわけでも、恵まれた体型でもないので、ちゃんと自分でコントロールしたり、何もやっていないように見せてもちゃんと努力したりはするんです。そういう「したたかさ」って大事ですよ。

そんな高山さんの日常の楽しみ方はさまざま。好きなエプロンをコレクションして、気分に合わせて使い分けたり、綺麗な花をもらったらすぐに吊るしてドライフラワーにしたり。最近のお気に入りは、休日に旅行をすること。

先日は佐渡に行きました。松ヶ崎という人口90名ぐらいの小さなまち。ノスタルジックで、特別なものが何もないように見える場所だったんですけど、何をしようかなと思って、夕日を見ることにしたんです。そうしたら、遮るものが何もない水平線にどんどん太陽が沈んでいって。海がオレンジに染まっていき、オレンジと青のグラデーションが生まれました。そんな素晴らしい夕日を見るために旅行できたっていうのも、いいですよね。

こうして高山さんによる講義がひと段落したあとは、参加者からの質問タイム。たとえば、「自分らしさって、どういう風に見つけたんですか?」という質問に対しては−—。

楽しそうにしていると、人って注目してくれるんですよ。どんな仕事や生活をしていても、楽しそうな人は魅力的だから。なので、自分の周りをどんどん好きなことで固めていくといいかな。好きなことを箇条書きにして整理してみると、「こんなことに興味があるんだ」っていうことに気づく、“自分らしさチャート”をつくっていけますよ。

最後に、CLASS ROOM恒例の質問「高山さんにとってよい暮らしとは?」にも答えてもらいました。

たとえば、器を買うときも、好きだと思ったらその気持ちに従ってみる。そんなふうに素直でいることを大事にするのが良い暮らしかな。

何を話すにも、気持ちよさそうに、楽しげな表情を浮かべる高山さんは、内面でもハツラツとしていて素直な気持ちを大切にしている女性でした。その高山さんの素直さは会場中に広がって、暖かい雰囲気に。講座が終わる頃には、参加者の多くが楽しい気持ちにひたっていて、和やかに交流会の時間へと移っていきました。

>>交流会の様子はこちら

高山都(モデル・女優)

1982年生まれ。ビューティモデル、女優など幅広く活動。趣味は料理、マラソン。「#みやれゴハン」として料理や器などを毎日紹介するインスタグラムが人気。趣味のマラソンでは2016横浜マラソンで3時間41分の記録を持っている。自身の著書に『高山都の美・食・姿「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ。』がある。

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