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LUMINE meets ART PROJECT

メインビジュアル

2014.02.03LUMINE meets ART PROJECT

LUMINE meets ART AWARD 2013
受賞作品展示

  • #AWARD
  • #DISPLAY

次世代のアーティスト発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るLUMINE meets ART AWARD。記念すべき第一回は、一般公募により多くの方にご参加いただきました。今回は応募作品569点のなかから、賞金100万円が与えられるグランプリ1点を含む計5点の受賞作品を選出いたしました。

LUMINE meets ART AWARDとは

  • 期間
    2014年2月1日~3月5日
  • 場所
    エレベーター部門    / ルミネ新宿(2基)、ルミネ横浜(1基)
    ウィンドウ部門     / ルミネ新宿
    インスタレーション部門 / ルミネ新宿
    デジタルサイネージ部門 / ルミネエスト新宿(柱19面)

グランプリ

GRAND PRIX

ウィンドウ部門

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mirage#6

プロフィール写真

堀康史

1987年 埼玉県出身。多摩美術大学卒業。人間の行為をテーマとした作品を制作。 主に「折る」ことの象徴である折り紙や、無言の「間」を取り入れたアニメーションがある。

作品コンセプト

折り紙をモチーフにした立体作品を半分にカットし、鏡に貼り付けた作品です。紙から樹脂へ素材を変え、折り紙の左右対称という性質を活かした表現を展開します。

推薦コメント

小山登美夫
堀さんの折り紙をベースにした作品は、折り紙という日本特有の手の仕事からくる触覚性とともに幾何学性という、やわらかさとシステムという両義性をもっていて、そこに魅力を感じました。また、いくつか樹脂に置き換えられた折り鶴のテクスチャーはその両義性を表現するに足るクオリティーを持っていると思われます。それが鏡という空間を変容させる装置を使ってどのように展開されるのか、いまからとても楽しみにしています。

準グランプリ

SECOND GRAND PRIX

エレベーター部門

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Tranquility

深沢尚宏

1976年長野県長野市生まれ。1999年大阪芸術大学卒業。2001年桑沢デザイン研究所卒業。卒業後、広告制作会社を経てフリーランスに。現在は画家・イラストレーターとして活動中。日本美術に見られる花鳥画や水墨画、文様などの様式をグラフィック的なものと同居させることで生まれる「違和感」と「美」に強い魅力を感じる。伝統的な「和」がどのような形で未来につながっていくのか、その新たな境界線を模索する。

作品コンセプト

静寂の中に身を投じることで心を落ち着け集中力を高める。それは日常のノイズを取り払い本来の研ぎ澄まされた感覚を取り戻すこと。そして想像力を掻き立て空間の先に何があるのかを観る。日本文化に見られる「間」―エレベーターがそんな装置になればとても嬉しく思います。

推薦コメント

太田睦子
墨の繊細な筆遣いとグラフィカルな図案が混在する画面。花鳥風月や文様などのモチーフ。余白の美。伝統的な日本画の様式にコンテンポラリーな解釈を加え、限りなく抑えた色数で表現した本作。その独特の静けさは、カラフルでびっしりと描き込まれた過剰なまでの作品が多い中でかえって印象を強くしました「日常のノイズを取払い本来の研ぎ澄まされた感覚を取り戻す」というアーティストの意図に見る側を誘導する表現力が評価されました。

ルミネ賞

LUMINE PRIZE

エレベーター部門

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CIRCUS BOX

Chiaki Akada

1989年大阪府生まれ、現在24歳。2008年から2010年までNY州にあるコミュニティカレッジのファインアーツ専攻へ通う。帰国後関西を中心に作品を発表。クレパスのビビッドな色味とダークカラーを使いながら、スクラッチの技法で繊細で大胆、パワフルな絵を描く。大阪を中心に様々な展示やイベントに参加。 2013年3月に初個展「hellola」、7月に個展「spark」を続けて開催。2014年4月、大阪で3度目の個展を予定。

作品コンセプト

私は買い物に行く時、服を買いに行く時、一体どんなものに出会えるかなとものすごく楽しくてワクワクしています。お店にあるものは全部きらきら輝いて見えて、私にいつもドキドキを与えてくれます。そのワクワクとドキドキをサーカスが始まる前の、 又見ている最中の気持ちと重ねて表現しました。エレベーターに乗っている時だってワクワクドキドキしたい。小さな空間でサーカスを楽しめるような「サーカスボックス」として表現しました。

推薦コメント

尾形真理子
幕が開く瞬間のドキドキ感。サーカスと買い物、胸の高まる瞬間を重ね合わせたテーマがルミネ賞。どこか布を感じさせるイラストで、濃密な色合いはゴブラン織りしても素敵そうです。小さな空間をサーカス小屋に見立て、エレベーターに乗り込んだ人が、まるで別空間に迷い込んだかのような気持ちを誘う。日常の中の非日常を楽しめる装飾だと思いました。

入賞

PRIZE WINNER

インスタレーション部門

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今度生まれて来る時も、また

本多裕紀

1987年石川県生まれ。金沢美術工芸大学油画専攻卒業。「自我が、世界を言語以前で深く認識した状態」を純粋経験と呼び、それを生み出す風景を作ることを目指して多様な素材、場所で制作、展示を行う。主な展覧会「The Art of Japan: KANAZAWA NY Event(Japan Society/NY、2012)」、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012(旧東下組小学校/新潟)」

作品コンセプト

人々の頭上にハスの花が咲く、水面をつくる。鑑賞者はその水面の下を通ることが出来る。頭上のハスの世界は極楽浄土であり、その世界を鑑賞者は「見上げる」ことになる。それは今我々がいるのは「現世」である、という再認識を促す。ハスは水中の栄養をすって花を咲かせるが、極楽浄土という思想も「こうありたい」という現世の希望が造り出した世界であり、この花は水中では咲かすすべのない、人々の希望が生み出した花である。理想を夢見て、どんな状況でも希望を見い出し、今この世界で強く生きて欲しい、という思いをこめた作品。

推薦コメント

芦川朋子
今回のLUMINE meets ART AWARDは通常のアワードと違い、ルミネという特殊な環境の中の決められた展示場所に対して、アーティストがどうアプローチしているかという点が、審査において非常に重要なポイントの一つでした。そんな中でも特に本多さんの作品とプランが、作品自体のコンセプトおよびクオリティーはもちろんのこと、インスタレーション部門の展示場所の特性を考慮し、その場所を行き来するお客さまに対して積極的にアプローチしているという点が評価されました。

入賞

PRIZE WINNER

デジタルサイネージ部門

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Girls Planet

西里沙也加

1993年生まれ。愛知県出身、横浜市在住。物心ついた頃から絵を描き始め、webデザイン、グラフィックデザイン、映像、インスタレーションと幅広く制作している。現在、東京造形大学グラフィックデザイン専攻在学中。

作品コンセプト

私は自分に身近な「見えない」「知らない」「忘れてしまった」ことに切なさと美しさを感じて制作しています。今回の作品も自分の「見えない」体内を表現しました。 海にも宇宙にも似た浮遊感に体内を重ねてみました。小さな私にもきっと大きくてふわふわして美しい未知の世界が詰め込まれているんだと思います。

推薦コメント

小池博史
自分の「見えない」体内を表現したという西里さんの作品はザワザワするようで安らぎがあり、でも突然噴き出すような内なるパワーを感じます。無限にループする映像はポジティブな生命を感じます。慌ただしい喧騒の中ちょっと足を止めて観てください。そこには自分を見つめる瞬間が訪れると思います。

総評

プロフィール写真

戸塚憲太郎

500名を超える応募があった第一回目のLUMINE meets ART AWARD。発表の機会を渇望する若きクリエイターの多さと、オルタナティブなアートスペースとしてのルミネの可能性を改めて確認することができました。受賞作品はどれもオリジナリティに溢れ、今後の活躍が期待出来るアーティストばかり。既存の形に囚われない、新しいアートの在り方が垣間見えたアワードとなりました。今後の展開にもどうぞご期待ください!

審査員

  • LUMINE meets ART PROJECT

    小山登美夫
    小山登美夫ギャラリー代表。1996年に江東区佐賀町に小山登美夫ギャラリーを開廊。現在は世代を超えて、菅木志雄や蜷川実花、杉戸洋、三宅信太郎、福井篤、川島秀明などを展示。また、国外アーティストのリチャード・タトルやライアン・マッギンレーなどを日本に紹介する。現在は北参道の小山登美夫ギャラリー、渋谷ヒカリエの8/ART GALLERYを運営している。10月には六本木に新しいアートギャラリーをオープン。2008年より明治大学国際日本学部特任准教授。著書に「現代アートビジネス」(アスキー新書)、「その絵、いくら?」(講談社)、「小山登美夫の何もしないプロデュース術」(東洋経済新報社)、「見た、訊いた、買った古美術」(新潮社)、「”お金”から見た現代アート」(講談社)。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    尾形真理子
    コピーライター、シニアディレクター、雑誌「広告」編集長。おもな仕事に、LUMINE、資生堂、東京海上日動あんしん生命、キリンビール、日産自動車、Tiffany& Co.など。東京コピーライターズクラブ会員。朝日広告賞グランプリ他受賞多数。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」で、小説デビュー。LUMINEのシーズンビジュアルなどを手掛け、女性の心に刺さるコピーに共感するファンも多い。
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    太田睦子
    IMA編集部エディトリアルディレクター。1968年東京生まれ。早稲田大学卒業後、サントリー広報部、『マリ・クレール』編集部を経て、『エスクァイア』『GQ』などの男性ライフスタイル誌で特集、旅、食、文学、アート、写真などを担当。その後、フリーランス編集者となり、さまざまな雑誌の他、アートプロジェクトや単行本、美術館のカタログ制作、映画のプロモーションなどに携わる。2012年1月より写真雑誌『IMA』のエディトリアルディレクター。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    芦川朋子
    waitingroomディレクター。1978年横浜市生まれ。成城大学文学部芸術学科中退後、1999年に渡米。ニューヨーク大学スタジオアート学科へ編入。在学中から、インディペンデントキュレーターとして学外のギャラリーで展覧会を企画。卒業後は、Artists Space (NY, NY)とAG Gallery (Brooklyn, NY)という2つのギャラリーに勤務。2007年秋に帰国後は、アートマガジンSOMEONE'S GARDENにエディターとして参加するなどの活動をへて、三軒茶屋に自宅を兼ねたアートギャラリー「waitingroom」をオープンする。2010年10月に恵比寿にギャラリーを移転し現在に至る。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小池博史
    イメージソース代表。テクノロジー、デザイン、アートに精通し、最先端の技術を取り入れたデザイン性の高い作品を得意とする。Tokyo Interactive Ad Awards、Cannes Lions International Advertising Festival、ほか国内外のクリエイティブ・アワードを数多く受賞。近年は、ウェブ、インタラクティブ・インスタレーションに加え、プロダクトやサービスの開発にも意欲的に取り組み、また上海オフィスを基点としたグローバル展開を加速させている。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    戸塚憲太郎
    hpgrp GALLERY TOKYO/NEW YORKディレクター。アッシュ・ペー・フランス株式会社にてファッション合同展示会「rooms」ディレクターを経て、2007年4月、表参道に現代アートギャラリー「hpgrp GALLERY TOKYO」をオープン。同社が運営するH.P.FRANCE WINDOW GALLERY(丸の内ビルディング)のディレクターも務める。また、「青参道アートフェア」や「NEW CITY ART FAIR」を立ち上げ、日本のアーティストを積極的に海外へ紹介し、フェアディレクターとして参加アーティストや参加ギャラリーのセレクション、プログラムの企画等を行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    諏訪博
    株式会社ルミネ営業部長。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART AWARD
    「アートのある毎日」を広げる次世代のアーティストを発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るアートアワード。ルミネを舞台に、アートと人々の自由な出合いの機会を作ります。