LMAP
LUMINE meets ART PROJECT

メインビジュアル

2017.01.10LUMINE meets ART PROJECT

LUMINE meets ART AWARD 2016
受賞作品展示

  • #AWARD
  • #DISPLAY

次世代のアーティスト発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るLUMINE meets ART AWARD。応募総数480点のなかから、賞金100万円が与えられるグランプリ1点を含む計6点を受賞作品に選出しました。

LUMINE meets ART AWARDとは

  • 期間
    2017年1月
  • 場所
    エレベーター部門    / ルミネ新宿 LUMINE1(2基)
    ウィンドウ部門     / ルミネ新宿 LUMINE2 スタニングルアー横・サラベス横
    インスタレーション部門 / ルミネ新宿 LUMINE2 スタニングルアー前
    映像部門        / ルミネエスト新宿(柱10本19面)、新宿南口(柱2本8面)ほかルミネ各店デジタルサイネージ

グランプリ

GRAND PRIX

ウィンドウ部門

イメージ

イメージ

I am Here @ Lumine

プロフィール写真

織晴美

日本で生まれ、幼少時代を父の仕事のアメリカ、マレーシアで過ごし、日本と海外の文化を経験。日本で女子美術大学を卒業した後、広告代理店でグラフィックデザイナーとして働き、1999年にSchool of Visual Arts、NYに彫刻を学びに渡米。現在は、NYでイラストレーター、アーティストとして活動中。

作品コンセプト

私は、”I am Here”「私がここにいるということ」をタイトルとした彫刻空間の作品を2002年から制作しています。私がいた場所の写真を撮り、その一瞬の時間と空間を彫刻空間として再現する。そこにあるのは、全ての存在のバランスのとれた美しさです。ルミネのプロジェクトでもルミネに事前に行き、ルミネという空間の中の瞬間を写真に撮り、それを彫刻空間として再現したい。

推薦コメント

小山登美夫
織さんの作品は、その場所の人々たちの様子を作品にしていくサイトスペシフィックな要素を持っていて、今回もルミネの前で自分自身が見た空間を作品化し、ルミネのウィンドウに設置するという、自分のいた場所と展示する場所が一致した面白いものができると確信しています。新宿の持つ力強い空間が赤一色で作られていくのが楽しみです。

準グランプリ

SECOND GRAND PRIX

インスタレーション部門

イメージ

イメージ

Hunters

住田衣里

1989年愛知生まれ。2015年愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻領域修了「自然」と「人工」の境界をテーマとしている。現代を生きる人のスタイリッシュさと、人が普段は内に秘めている動物的な本能とが混在している様を表現した立体作品制作を行う。

作品コンセプト

私は人が普段は内に秘めている感情や動物的な本能をテーマに作品を制作している。一連のハイヒール作品は「社会に対し、憤った女性は履いていた片方の靴を投げた。ふと、我に返り、残されたもう片方の靴を見たら、靴のヒールが獣の足になっていた。」という物語が込められている。今回のルミネという場所は、世界中からたくさんの素敵なものが集まる場所であり、訪れるお客様もルミネを支えるスタッフの方々も、これからの人生を彩ってくれる「何か」を探しに来る。その姿から着想し、しなやかに欲しいものを見つけていくハンターをイメージした作品群を展示する。

推薦コメント

岩渕貞哉
新宿のコンクリートジャングルの中で、獲物をハントするように、人生を彩る素敵なファッションを見つけてくる。ハイヒールの脚部が動物の足に見立てられた作品は、欲望というもっとも野生的な部分を刺激して肯定する思いが込められています。そして、安心感のある作品の完成度。さらに目を惹いたのは、脚部に鳥の羽根のある新作の提案でした。そこには、わかりやすいメッセージを一つ乗り越えるイメージの飛躍があるように感じて評価しました。

ルミネ賞

LUMINE PRIZE

ウィンドウ部門

イメージ

イメージ

でぃすこ

akatin

羊毛を使ったニードルフェルティングや桐塑での造形、日本画材での着彩など特徴ある技法を用いて、作品を前にした人にとって「印象的な事象」として存在する立体作品を制作している。

作品コンセプト

私は新宿が大好きです。日本が誇る、元気でパワーがありいろいろな人やモノが集まる、ある意味毎日お祭りのような場所・・・それが新宿ではないかなぁと思っています。そんな大好きな新宿のショーウィンドウに、日本の色々な時代のきらびやかさを入れたような作品を制作したいと思いました。金屏風をイメージした中に錦鯉を泳がせ、カメレオンの顔を持つボディコンギャルの阿吽像が踊る摩訶不思議なキラキラしたディスコを作ります。ショーウィンドウを前にした人が立ち止まらずにはいられない、これまで見たことがないような夢うつつな世界を出現させたいです。

推薦コメント

尾形真理子
なぜにディスコ?なぜにボディコン??新宿という街に突然現れるカオスな阿吽像。あらゆる時代の多様性を取り込む包容力も、この街のエネルギーなのかもしれません。羊毛と桐の粘土を組み合わせた立体の輪郭、質感、量感は、思わず触れてみたくなる豊満さ。だけどルミネのウィンドウの中の彼女たちは、近づく人たちを許してくれないのも魅力です。

入賞

PRIZE WINNER

エレベーター部門

イメージ

イメージ

Imaginary Landscape

照屋美優

1988年神奈川県生まれ。2012年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。三嶋典東(イラストレーター、グラフィックアーティスト)に学ぶ。主に、紙に色鉛筆による抽象作品を描く。それらをデジタル加工し、拡大・印刷して展開した平面作品や、空間に溶けこませて配置した作品がある。また、手製本による作品集や、日常をテーマとした本などを制作している。

作品コンセプト

その日の天気、気分や感情、ふと目にとまったモノ、電車に揺れながら、うとうとする布団の中…。日々描いた絵は季節とともに移ろいでゆく。記憶の断片たちがおしゃべりを楽しんでいるかのように、そこには物語が生まれてくる。買い物前のワクワク感、別の階へ向かう間のひと時、たくさんショッピングをしてくたびれた帰りに癒されるような空間となりますように。

推薦コメント

小池博史
地平線にもみえる広がりのあるその先の世界は日常のふとした幸せを感じる瞬間を切り取った温かみある世界です。エレベーター部門は応募数が多く選ぶのは大変でしたが、1月の寒い季節に暖かく優しく包み込まれるでしょう。

入賞

PRIZE WINNER

エレベーター部門

イメージ

イメージ

Algorithmic SANSUI

安藤充

1983年 神奈川県小田原市生まれ。
2010年 トーキョーワンダーウォール賞受賞。
2013年 損保ジャパン美術展FACE2013入選。リキテックスアートプライズ2014審査員賞受賞。
自然物というモチーフを、時間の単位や動きによる形象のリズムで捉えなおすという、水墨画や琳派を発展させた独自の視点で制作している。

作品コンセプト

霧雲煙る中に聳え立つ山、霧にうっすらと透ける森。のびやかに流れる柳の枝、節くれた梅の古木。古代中国の絵師は、それらを表す為に筆を執った。それら底本に日本の琳派、文人が創った作品は、より構成的に、または即興的に、リズミカルに、大胆に、抽象的に、進化していった。それは自然の姿のコピーを目指すのではなく、自然の持つリズムを筆の流れやタッチ、顔料のにじみで創りだそうという試みに他ならない。盆栽が読み解く木々の伸びてゆく法則。種の発芽、砕け散る波しぶき、そういった自然物の変化というアルゴリズムを、山水画のようなカタチにしました。

推薦コメント

堀元彰
エレベーター部門は応募数も最多で、しかも力作、佳作が凌ぎを削る感がありました。デザイン、イラスト志向の応募作品が多いなかで、入賞した安藤充さんの作品は、じつに絵画的で、その点で強く印象に残るものでした。とくに流動感にあふれるダイナミックな筆致と東洋的で新鮮な色彩感覚が異彩を放っていたと思います。

入賞

PRIZE WINNER

映像部門

イメージ

イメージ

飯循環

持田寛太

1991年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業。映像作家、フリーランスのジェネラリストとして活動中。実写映像、3DCGなどの映像の制作を主に行う。また、映像作品のアウトプットの媒体を拡張する試みとしてインタラクティブアートやインスタレーションの制作も行う。デジタルと現実空間、いかに自身を繋げるかを探求している。

作品コンセプト

人の記憶より遥か以前から空間は広がり続けていたが、いずれ膨張は止まり、収縮を始める。ゼロ・ポイントから広がり出たものがネガティブからポジティブへと一点に収束してこの宇宙は『死』も『消滅』も『還無』するのでもなく、収縮した後に再び膨張して、新たな宇宙へと生まれ変わることになるであろう。あらゆる意識空間が、ゼロに集約され、粒子のように、存在している。それは私たちの食の循環と、ともに普遍的なことと捉え、その小宇宙を表現した。

推薦コメント

井口皓太
映像というものは時間軸を持った光であって、内容が大事であるのはもちろんのこと、それがいつ・どこで・どのように・人の目に飛び込むのか、画面の向こう側を意識することは、とても重要な要素だと考えます。その中で持田さんの作品は「忙しく新宿を行き交う人達が、ふと目に入ったサイネージに『はっ』とし、思わず立ち止まってしまった」という画面の外で起こる物語を想像させるところがとても良いなと感じました。本アワードのテーマである「日常の中にアートを」という点でも、出てくるモチーフは、普段見慣れた食器や食材だけであるのに、テーマの持たせ方や、それに伴った質感、動きの付け方によって、見たことのない新しい表現に繋がっています。いつもとちょっと違った視点を、新宿に現れる小宇宙をご覧頂ければと思います。

ゲストアーティスト特別展示

GUEST ARTIST

イメージ

イメージ

Motion Textile_1sec

プロフィール写真

井口皓太

1984年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中に株式会社TYMOTEを設立。グラフィックデザインと映像デザインを軸にCM、MV、ライブ演出や、ブランディングなど、さまざまなデザインワークを行っている。2014年に世界株式会社を設立。会社や所属のフレームを超えたクリエイターやマネージャーが共存する場を創り、自社発信のデザインワークを行っている。

作品コンセプト

グラフィックデザインや写真が「時間」という概念を内包しているものであるという前提において、それ自体が時間軸を持っている「映像」という表現は、どのように「時間」を捉え、デザインするべきかなのかいつも考えてきました。時間を扱うデザインには、どうしても逃れられない「1秒」という単位があると考えています。私がこれまで手掛けてきた映像作品は、「それ自体が持っている時間」「私がそれをこしらえている時間」そして、それを見る人が持っている時間」その3点を、刻々と刻まれる1秒の単位に合わせ、繋ぎとめていくような作業から生まれたものたちです。ルミネというたくさんの人間が交差していく場所において、私が手がけた「時間」が、どのようにして影響をもたらしていくのか。それは時間を超えてもなお続いていく「1秒」の交信です。

総評

プロフィール写真

小山登美夫

今回の審査は、審査員の方々とのミーティングで一層複雑味を増していきました。ルミネ的なものではないものを、内に入れ込む、それこそがルミネ的だと、はっきりしてきました。今回は様々な要素を持ったバラエティーに富むアプローチで作られる作品が選ばれたと思います。新しい可能性を感じてもらえれば嬉しいです。

審査員

  • LUMINE meets ART PROJECT

    小山登美夫
    小山登美夫ギャラリー代表。1996年に江東区佐賀町に小山登美夫ギャラリーを開廊。現在は世代を超えて、菅木志雄や蜷川実花、杉戸洋、三宅信太郎、福井篤、川島秀明などを展示。また、国外アーティストのリチャード・タトルやライアン・マッギンレーなどを日本に紹介する。現在は北参道の小山登美夫ギャラリー、渋谷ヒカリエの8/ART GALLERYを運営している。10月には六本木に新しいアートギャラリーをオープン。2008年より明治大学国際日本学部特任准教授。著書に「現代アートビジネス」(アスキー新書)、「その絵、いくら?」(講談社)、「小山登美夫の何もしないプロデュース術」(東洋経済新報社)、「見た、訊いた、買った古美術」(新潮社)、「”お金”から見た現代アート」(講談社)。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    岩渕貞哉
    「美術手帖」編集長(美術出版社)。1975年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。2002年から「美術手帖」編集部に在籍、2008年より現職。2015年に立ち上げた「美術手帖 国際版」およびアートニュースサイト「bitecho[ビテチョー]」の編集長も務める。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    尾形真理子
    コピーライター 、クリエイティブディレクター。2001年博報堂入社。コピーライター 、クリエイティブディレクターとして、 TVCFやグラフィックキャンペーンなど、マルチに数多くの広告を手がける。朝日広告賞グランプリ、TCC賞ほか、受賞多数。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」(幻冬社)で、小説デビュー。歌詞やコラムの執筆も行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小池博史
    イメージソース代表。テクノロジー、デザイン、アートに精通し、最先端の技術を取り入れたデザイン性の高い作品を得意とする。海外、国内のクリエイティブ・アワードを数多く受賞。近年は、ウェブ、インタラクティブ・インスタレーションに加え、プロダクトやサービスの開発にも意欲的に取り組み、2017年D2Cグループになりリサーチ&デベロップによる発信型デジタルプロダクションを加速している。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    堀元彰
    東京オペラシティアートギャラリーチーフ、キュレーター。神奈川県立近代美術館学芸員を経て、2003年より現職。「アートがあればII」(2013年)、「絵画の在りか」(2014年)、「LABYRINTH OF UNDERCOVER」(2015年)、「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」(2016年)などの企画展を担当。また、同館の若手作家支援プログラム「project N」で、佐藤翠、秋山幸、大田黒衣美、三井淑香、高畠依子、西村有、金子拓などを紹介。著書に「増補新装 カラー版 20世紀の美術」(共著、美術出版社)など。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    井口皓太
    1984年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中に株式会社TYMOTEを設立。グラフィックデザインと映像デザインを軸にCM、MV、ライブ演出や、ブランディングなど、さまざまなデザインワークを行っている。2014年に世界株式会社を設立。会社や所属のフレームを超えたクリエイターやマネージャーが共存する場を創り、自社発信のデザインワークを行っている。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    戸塚憲太郎
    hpgrp GALLERY TOKYO/NEW YORKディレクター。アッシュ・ペー・フランス株式会社にてファッション合同展示会「rooms」ディレクターを経て、2007年4月、表参道に現代アートギャラリー「hpgrp GALLERY TOKYO」をオープン。同社が運営するH.P.FRANCE WINDOW GALLERY(丸の内ビルディング)のディレクターも務める。また、「青参道アートフェア」や「NEW CITY ART FAIR」を立ち上げ、日本のアーティストを積極的に海外へ紹介し、フェアディレクターとして参加アーティストや参加ギャラリーのセレクション、プログラムの企画などを行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    諏訪博
    株式会社ルミネ営業部長。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART AWARD
    「アートのある毎日」を広げる次世代のアーティストを発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るアートアワード。ルミネを舞台に、アートと人々の自由な出合いの機会を作ります。