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LUMINE meets ART PROJECT

メインビジュアル

2018.01.10LUMINE meets ART PROJECT

LUMINE meets ART AWARD 2017
受賞作品展示

  • #AWARD
  • #DISPLAY

次世代のアーティスト発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るLUMINE meets ART AWARD。応募総数501点のなかから、賞金100万円が与えられるグランプリ1点を含む計6点を受賞作品に選出しました。

LUMINE meets ART AWARDとは

  • 期間
    2018年1月9日~31日
  • 場所
    ウィンドウ部門     / ルミネ新宿 LUMINE2 2F スタニングルアー横
    インスタレーション部門 / ルミネ新宿 LUMINE2 2F イベントスペース内・ステュディオス前
    映像部門        / ルミネエスト新宿 新宿東口ロータリー前、ルミネ各館デジタルサイネージ
    ウォール部門      / NEWoMan ART wall.(新宿駅ミライナタワー改札横)

グランプリ

GRAND PRIX

ウィンドウ部門

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記憶は絶望でもあるが希望でもある

プロフィール写真

杉澤佑輔

1982年静岡県沼津市出身。現在も沼津市を拠点に活動している。14歳からスケートボードをはじめ、10代のほとんどの時間を路上で過ごし専門的な美術教育を受けず独自に作品制作をはじめる。絵画、造形、音楽制作、作詩、ポエトリーリーディングなど活動は多岐にわたる。

作品コンセプト

記憶を蓄積することにより自我が形成されるのか?記憶を蓄積することにより自我は忘却されるのか?今現在おもちゃや日用品などを用いてロボットやスペースシップを制作している自分と6歳の自分とが出会い全く変わっていない自分に絶望感が生まれたと同時に忘却の彼方に変わらず存在していた自分自身に希望が生まれました。人間は記憶の道を辿り記憶の遠い風景の中に自分自身という存在を見つけることができる。道を辿り自分自身と出会うことにより心が蘇ることができる。思い出に縛られることなく自分自身を解放できる。無意識に閉じ込めてしまった自分自身を奪回しありのままの自分を肯定するためにこの作品を制作いたしました。

推薦コメント

小山登美夫
6才の時に描いた自分の絵を、30年近くたった大人の自分が立体化していく。タイトルの「記憶は絶望でもあるが希望でもある」は多くの人に共有できるメッセージ。それは自分の過去を戸惑いながらも肯定し、今を自由にしてくれ、未来を見せてくれる。そんな驚きと楽しさが伝わってくる素晴らしい制作過程であり、作品だと思います。

準グランプリ

SECOND GRAND PRIX

インスタレーション部門

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1/fのゆらぎ

山内奏

2017年3月に東京藝術大学の大学院を修了しました。大学の工芸科で鍛金という金属の絞り技法を中心に様々な加工法を学びましたが、工芸に限らず様々な分野から自身の制作をアプローチしようと試みています。私の作品は金属の板を用いた中身が空洞の立体物が多く、その空洞の空間を利用した、中身と表面の関係を探る作品を制作しています。

作品コンセプト

潜水艦のようなカタチをしたこの作品は中に3つの水琴窟が入っています。水琴窟とは神社の地中などに埋められていて、砂利を伝って落ちてきた柄杓の水を反響させて「1/fゆらぎ効果」とよばれる癒しの音を響かせる壷のことです。作品の上部に備わる樽に雨水を溜め込み、内部のパイプのそれぞれの蛇口の締め具合で水滴の落ちるスピードを調整し、自身の気分に合う最適なテンポのリラクゼーション音を体感することが出来ます。扉を閉めた作品の内部は薄暗く静かで、水音の反響するおちつく空間になっています。

推薦コメント

戸塚憲太郎
鍛金という伝統的な工芸技法で作られた作品が体感型のインスタレーションにまで展開しているところが魅力です。一人で中に入り、水琴窟による癒しの音を聞くという体験がルミネ館内でどのように受け取られるか非常に楽しみな作品です。

ルミネ賞

LUMINE PRIZE

ウォール部門

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パーリングじゃ殺せない。2017

藤井マリー

1989年、京都生まれ。2014年京都市立芸術大学大学院修士課程油画修了。2014年アートアワードトーキョー丸の内 後藤繁雄賞受賞。2017年第16回グラフィック「1_WALL」ファイナリスト。エッセイ的なイラストに「存在感」を与えてやることをテーマに、画材や手法を選んで、作品を展開。現在は都内でOLをしながら、日々絵をしたためている。

作品コンセプト

2011年よりスタートした、完成を設けず、永遠に描き足し続けるペン画作品です。展示会場の空間に合わせ、時に書き足し、時にトリミングしながら、作成と展示を続けています。日常のささいな不安、疑問、期待、喜びなどの思考と感情を落とし込んだキャラクターたちを描いています。パブリックとプライベートが絡み合う日常の積み重ねの中、うねりつづける思考の中、時には時間や大きなものに流されながらも、ひたむきに日常を生き抜く勢いを作品にしました。多くの情報や人が行き交う新宿でこの作品と出会い、個人の所在を再確認するきっかけとなれば幸いです。

推薦コメント

尾形真理子
フォーカスをどこに置くかで、見えるものは変わってくる。この世界の真理を体現する作品。緻密で丹念なペン画をじっくり見てみると、「多様な物語」が描かれていることを知る。そして描き足し続けることで、世界は広がり続ける。その終わりのない世界には、人々の欲望や苦悩がポップでコミカルなタッチで描かれている。見る者のフォーカス次第で世界が変わり、「世界には完成がない」ことが、この作品の最大の魅力である。

入賞

PRIZE WINNER

インスタレーション部門

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about a kettle(Dharmacolobath)

佐々木苗

主に木を使った立体作品を制作。2015年より1つのやかんを媒体に、物体としての存在と変化するその形而下的意識を展開していくやかんプロジェクトを始動。また、同時期、即興的に掘り出していくBig Mamaシリーズを始める。

作品コンセプト

やかんプロジェクトの一環。任意の物体としての存在、やかんならば台所にあれば至極当然、古びて鈍い光をともせば骨董屋で値が付く。しめ縄を廻らせば神が宿り、目鼻を描けば心が映る。心はカゲロウ、理不尽な変態を続け、短くとも先は見えない。 目の前にある10Lアルマイトのやかんは私に様々な姿を見せる。並々と入った麦茶、完璧な体躯、薄っぺらい実体、底で火が燃える。生活と美はいたるところに宿り、何も珍しいものではない。皆日々手に取り、身に纏い、消費し、慈しんでいる。

推薦コメント

堀元彰
一度見たら決して忘れられない、強烈なインパクトのある作品です。使われているのは漆、柿渋、金箔などの伝統的な素材や技法ですが、ダルマの顔をもつ無骨な作品のフォルムは、ユーモラスであるとともに、おどろおどろしく、「縄文的」な情念すら感じられ、そのミスマッチ感が作品の最大の魅力になっています。都会的感覚のルミネのスペースで、この作品がいったいどんな出会いをもたらしてくれるのかとても期待されます。

入賞

PRIZE WINNER

映像部門

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OUTBREAK!

YO-YO-

映像ディレクターの安村栄美とイラストレーターのオサジマケイコの映像ユニット。それぞれの個性を活かしながらポップな映像を制作しています。

作品コンセプト

おしゃれを知らない、おしゃれになりたい男の子・女の子へ
隕石の衝撃でおしゃれボーイ&ガールに大変身!そこから広がるおしゃれ感染人間増殖中!ルミネでお買い物をすることで普段の自分がより、華やかに、楽しくなるというのをテーマに制作しました。

推薦コメント

小池博史
入賞おめでとうございます。なつかしくも今でもたまに見られる光景です。大人になる瞬間をPOPなイラストで表現したルミネにとてもマッチした作品です。均一でつまらない学生服から怪獣のような過剰なファッションに変化するちょっと「アイロニック」なところが楽しいポイントだと思っています。

ゲストアーティスト特別展示

GUEST ARTIST

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STAR&DAY:O.K.GOOD THEATRE

プロフィール写真

久保田沙耶

筑波大学芸術専門学群構成専攻総合造形、東京藝術大学大学院美術研究科絵画選考油画修士過程、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期過程美術専攻油画研究領域卒業。日々の何気ない光景や人との出会いによって生まれる新しいイメージやかたちを作品の重要な要素としている。

作品コンセプト

惑星儀に映し出す、23日間だけの日常観測。新宿の町並みを撮影した映像を惑星儀に投影し、ウィンドウ内に反射させて風景を増幅させます。

総評

プロフィール写真

小山登美夫

LUMINE meets ART AWARDは、ほかにはない様々な複数の人たちがすごい熱意で応募しているのが本当に面白いです。場所が決まっていて、それぞれの場所には強い性格があり間違いなく多くの人に見てもらえる。都市と個人が交わるところになり、東京というものが浮かびあがってくる。そんな展示はそうあるものではなく、それがみんなに強い熱意をもたせることになるのでしょう。

審査員

  • LUMINE meets ART PROJECT

    尾形真理子
    コピーライター、クリエイティブディレクター。2001年博報堂入社。コピーライター、クリエイティブディレクターとして、TVCFやグラフィックキャンペーンなど、マルチに数多くの広告を手がける。朝日広告賞グランプリ、TCC賞ほか、受賞多数。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」(幻冬社)で、小説デビュー。歌詞やコラムの執筆も行う。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小池博史
    イメージソース代表。テクノロジー、デザイン、アートに精通し、最先端の技術を取り入れたデザイン性の高い作品を得意とする。海外、国内のクリエイティブ・アワードを数多く受賞。近年は、ウェブ、インタラクティブ・インスタレーションに加え、プロダクトやサービスの開発にも意欲的に取り組み、2017年D2Cグループになりリサーチ&デベロップによる発信型デジタルプロダクションを加速している。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    小山登美夫
    小山登美夫ギャラリー代表。1996年に江東区佐賀町に小山登美夫ギャラリーを開廊。現在は世代を超えて、菅木志雄や蜷川実花、杉戸洋、三宅信太郎、福井篤、川島秀明などを展示。また、国外アーティストのリチャード・タトルやライアン・マッギンレーなどを日本に紹介する。現在は北参道の小山登美夫ギャラリー、渋谷ヒカリエの8/ART GALLERYを運営している。10月には六本木に新しいギャラリーをオープン。2008年より明治大学国際日本学部特任准教授。著書に「現代アートビジネス」(アスキー新書)、「その絵、いくら?」(講談社)、「小山登美夫の何もしないプロデュース術」(東洋経済新報社)、「見た、訊いた、買った古美術」(新潮社)、「”お金”から見た現代アート」(講談社)。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    堀元彰
    東京オペラシティアートギャラリーチーフ、キュレーター。神奈川県立近代美術館学芸員を経て、2003年より現職。「アートがあればII」(2013年)、「絵画の在りか」(2014年)、「LABYRINTH OF UNDERCOVER」(2015年)、「ライアン・マッギンレー BODY LOUD!」(2016年)などの企画展を担当。また、同館の若手作家支援プログラム「project N」で、佐藤翠、秋山幸、大田黒衣美、三井淑香、高畠依子、西村有、金子拓などを紹介。著書に「増補新装 カラー版 20世紀の美術」(共著、美術出版社)など。
  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART AWARD
    「アートのある毎日」を広げる次世代のアーティストを発掘し、受賞作品をルミネ館内に飾るアートアワード。ルミネを舞台に、アートと人々の自由な出合いの機会を作ります。