ルミネ新宿 ルミネ2 2F
サラベス横ショーウィンドウ
展示期間【5/26~6/15】
ARTIST PROFILE
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池田 はなえ(イケダ ハナエ)さん
(LMAA2018-2019 準グランプリ) - 事務職を経て鳥彫刻家に転身。30代で体調を崩した時期に「あの坂をのぼれば」を読んで鳥に興味を持つ。さらに深く、羽の構造や習性を勉強するために2012年から彫刻を始める。鳥と人間の生活行動には共通点が多いことに着目し、現代を生きていくためのヒントを表現している。2017年の初個展をきっかけに本格的にアート活動を開始する。主な展示は2020年「明石家さんま画廊」に出品。現在、個展とインスタレーションを中心に活動中。
EXHIBITION WORKS
- バードクライミング
私は一度どん底を経験し、鳥彫刻と共にもう一度前に歩き出すことが出来た。伸ばした頼りない手をしっかりと鳥たちが支えてくれた。よく困難な状況でこそ「鳥の目」を持て、と言う。「鳥の目」とは、高い所から物事全体を俯瞰的にとらえること。身近な所や細かい所ばかり見ていては気付けなかったことも、広い視点だと分かることがある。いま自分が見ているものが、全てではない。自分自身と向き合い、変化していく自分を受け入れて、がむしゃらによじ登るんだ。
- 【受賞当時を振り返って】
- 当時は経歴が浅くて、ほぼ独学なので作風に迷いがありました。そんな時にLMAAを知り、色々な方に作品を見てもらいたくて応募しました。最終審査のプレゼンは、緊張して支離滅裂でボロボロ、すぐにでも帰りたい気持ちになりました。受賞した時は喜びよりも、このままのスタイルで制作を続けてもいいんだ、という安堵感が大きかったです。LMAAはアートを楽しむ気持ちさえあれば誰でも参加できるのが本当に素晴らしいと思います。
- 【今回の展示への意気込み】
- 彫刻を始めて10年たちました。コロナで人と一定の距離をとる事になり、自分は孤独に強い人間だと思っていたけれど、実際は違っていた。不安と歯がゆさに押しつぶされそうになった時に、小鳥たちの混群をみて「希望」を感じ、さらに創作意欲は増しました。この2年間は個展を諦め、ひたすらに彫刻していこうと決め制作の日々でした。今回の展示は、縮こまっていた自分を解放する機会を頂きましたので、思い切り楽しみたいと思います。