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LUMINE meets ART PROJECT

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2023.09.22LUMINE meets ART

meets ART story #8

  • #INTERVIEW

多方面で活躍する人気の絵描きイズミダリーの、
地に足のついたインディペンデントな生き方に学ぶ

2019年ごろから本格的に絵描きとしての活動をスタートしたイズミダリーさん。ショップや商業施設のショーウインドウや看板に絵や文字を描くほか、ファッションやビューティブランドとのコラボレーションなど、多方面で活躍している。描くモチーフは花や植物、動物、人物、風景などさまざまだが、いずれも独特の筆のタッチが印象的だ。

幼少期から描き続けてきたリーさんにとって、絵を描くことは特別ではなく、「ずっと好きだからやめなかったし、これからも続けていく」こと。そのために大切にしているのが、個人としての表現とクライアントワークとの「切り替え」。年に少なくとも2回は開催する個展では、そのときの気分に従って、伝えたいものを自由に表現する。一方、クライアントからの依頼に対しては、頭を仕事モードにシフト。依頼内容に真摯に向き合ったうえで、受けるかどうかを決めるという。
「企業からオファーをいただいたときは、まず、その企業の歴史や理念などのバックグラウンドを調べます。過去に描いたことのないモチーフを頼まれたときも同様に、そのモチーフの成り立ちなどを細かく調べますね。というのも、私は依頼主やモチーフに対して、ちゃんとリスペクトや共感をもったうえで描きたいので」

仕事としてお金をいただく以上、安請け合いはしない。クライアントのコンセプトや意向と自分のスタイルがマッチしているかどうかを丁寧に確認したうえで、責任をもって依頼に応える。それが、リーさんのプロとしての姿勢。
「プロジェクトが始まってからも、自分の意見はめっちゃ言いますね。引き受けた以上は全力でやりたいし、お互いに本音で主張して初めて『やってよかったね』というゴールにたどり着ける可能性が出てくるんじゃないかと。クセつよで面倒って思う人もいるかもしれないけど(笑)、私の場合はこのやり方だからこそ、仕事を続けていられるのかなって」

いい作品をつくることには徹底的にこだわるけれど、それ以外に対しては、基本的に執着しない。
「絵で食べられなくなったら、別の仕事で稼げばいい。変化していくのは自然なことだと思っています。ファッションもインテリアもこだわりません。環境のことを考えて選ぶっていうくらいかな」

作品イメージ

1986年北海道生まれ。アクリル画の作品を中心に、絵や文字を手がける。

作品イメージ

昔飼っていたヤギを描いた作品。

作品イメージ

過去のルミネ池袋でのライブペインティングでの様子。

Text: Kaori Shimura Photo: Takehiro Goto(上、中) Design: Satoko Miyakoshi Edit: Sayuri Kobayashi

※本記事は2023年7月24日に『AERA』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。

  • LUMINE meets ART PROJECT

    LUMINE meets ART PROJECT
    アートと人々の未来の地図を描くプロジェクト。
    お客さまの日々の生活を豊かにする「アートのある毎日」を提案。
    ルミネ館内における展示や、暮らしに取り入れやすい作品を揃えたアートフェアの開催など、アートとの自由な出合いの場を創出します。