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LUMINE meets ART PROJECT

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2023.03.06NEWoMan meets ART

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museum
Gil Kuno&八木恵梨&山﨑愛彦

  • #DISPLAY

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museumがつくるアートスペース「Wall Street Museum」。
開業コンセプト「STORY…ING」を基に、企画・キュレーション・ディレクションしたアートを館内1・2F壁面にて常設で展示しております。今回の展示では、1FをGil Kunoさん、2Fを八木恵梨さん、山﨑愛彦さんに空間を彩っていただきました。

  • 期間
    2023年2月21日(火)~
  • 場所
    ニュウマン横浜 1F ・2F壁面

1F 『Spinout Hours ~失われた2時間~』

1F壁面ミュージアムのテーマは『Spinout Hours ~失われた2時間~』。

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The Chain Museumの遠山正道さんが作家として生み出した時計作品の問いかけをテーマにアーティストが作品を創造するシリーズの第6弾。今回は、プログラミングの技術力を要する装置を使ったGil Kunoさんのアンサー作品「NAMIURA」となります。

遠山正道さん 時計作品の問いかけ

テクノロジーが発達して、人間は暗算などの基本能力をいとも簡単に退化させた。あらゆるものを合理的に単純化させた結果、12進法の時計も10進法に変更した。弾き出された2時間に、非合理があった。失われた2時間にあなたは何を思いますか?

Gil Kunoさんのアンサー

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「NAMIURA」は波の動きをアナログスクリーンに落とし込んだ作品。
日本を代表する浮世絵師、北斎。彼の代表作、「神奈川沖浪裏」は神奈川沖から横浜方向に向かった風景を描いているとのことです。「NAMIURA」は青と白の物理的なドットが回転し、波が揺らいでいるシーンが表現されています。さざなみを彷彿とさせるサラサラとした音はドットがひるがえるメカ音。ピクセル画のような、レトロゲームを想起させる作品です。
NAMIURAにはパソコンが内包されており、プログラムで何千もの電磁石をコントロールし、ドットをひるがえす仕掛けになっております。

プロフィール写真

Gil Kuno

アーティスト、音楽家。ロサンゼルス出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校メディア・アート専攻。ニューヨークと東京を拠点に活動。過去に文化庁メディア芸術祭や恵比寿映像祭、六本木アートナイトなどに参加。

2F 「平面世界のレトリック」

2F壁面ミュージアムのキュレーションテーマは『平面世界のレトリック』

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本展では、絵画という平面的な視覚形式の中で、レトリック(修辞法)を用いて実験を重ねるアーティストの作品を紹介します。レトリックとは、文章などに効果的な表現を与える法則のことで、分かりやすく言えば、比喩や引用、反復などです。その技法により、小説や物語は面白みを増し、豊かな世界観を獲得することができます。一冊の本を通して、小説の作者の意図や伏線を全編通して読み解くように、同じ壁にある複数の作品がいかにそれぞれ呼応し合っているのか、ひとつの大きな物語を紡いでいるのかを観察してみてください。

八木恵梨

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八木さんは、ひとつの世界観を設定し、映画監督や写真家のように場面を切り取って物語を提示してみせます。固定された視界で捉えられたモチーフは、一見すると支離滅裂な関係性にありますが、画面外に見切れる存在や画面外から干渉する存在が暗示されることで、物語や世界が1つの画面内で完結せず、関係し合っていることを、鑑賞者に想像させます。

山﨑愛彦

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山﨑さんは、絵画の中に複数の空間が立ち現れる「入れ子構造」を用いて、私たちを絵画空間内に誘導しながらも、外の現実世界へ繋げる試みをしています。どこかで見たことのある植物や道、風景は、SNSへアップロードされることで公共物・アーカイブと化していく、記憶を素材化した断片です。そのイメージを、デジタル的な表現を引用しながら複数の絵画内に登場させることで、液晶画面内の世界と現実世界、人々の記憶を繋ぎます。

[キュレータープロフィール]
塚田萌菜美/
アートスペシャリスト。成城大学大学院文学研究科美学・美術史専攻博士課程前期修了。オークション会社でオークショニア・広報・営業を担当した後、現在はArtStickerを運営する株式会社The Chain Museumにて、キュレーションやアドバイザリーを担当している。

プロフィール写真

八木恵梨

1994年宮古島市生まれ。
2018~東京藝術大学・大学院博士課程油画技法材料第一研究室 在籍
東京を拠点に活動。四谷未確認スタジオで制作している。

プロフィール写真

山﨑愛彦

1994年北海道生まれ。2016年札幌大谷大学芸術学部美術学科絵画分野を卒業。2020年北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術専修(油彩画)を修了。

  • NEWoMan meets ART PROJECT

    NEWoMan meets ART
    アートと人々の未来の地図を描くプロジェクト。
    お客さまの日々の生活を豊かにする「アートのある毎日」を提案。
    ルミネ館内における展示や、暮らしに取り入れやすい作品を揃えたアートフェアの開催など、アートとの自由な出合いの場を創出します。