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LUMINE meets ART PROJECT

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2023.09.22NEWoMan meets ART

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museum
Rafaël Rozendaal&川原 茜&菊池 遼

  • #DISPLAY

NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museumがつくるアートスペース「Wall Street Museum」。
開業コンセプト「STORY…ING」を基に、企画・キュレーション・ディレクションしたアートを館内1・2F 壁面にて常設で展示しております。今回の展示では、1FをRafaël Rozendaalさん、2Fを川原 茜さん、菊池 遼さんに空間を彩っていただきました。

  • 期間
    1F:2023年6月1日(木)~ / 2F:2023年8月24日(木)~
  • 場所
    ニュウマン横浜 1F ・2F 壁面

1F 『RR Haiku 278』

NEWoMan YOKOHAMA3周年を記念し、1F 壁面ミュージアムで世界的アーティストであるラファエル・ローゼンダールさんの作品を2023年6月より展示しています。

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Photo by Ryo Yoshiya @444448

プログラム映像などをウェブサイト作品として公開し、インターネットアートの代表格と言われたアーティスト、ラファエル・ローゼンダールさん。その後、インターネット空間以外でもインスタレーションや絵画作品の展示など様々な方法で表現を行い、斬新で創造的な作品で多くの人々を魅了し続けています。

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ブルーの「RR Haiku 278」から
あなただけの“一瞬の輝き”を感じてほしい

数ある彼の作品のなかでも高く評価されているのが、日本の俳句に興味を持ち制作を始めたという「Haiku」シリーズ。日本語の美しさはもとより、作品が言葉であるがゆえに、自由に現実やウェブサイト上を行き交うことができる表現方法にも惹かれたそうです。

そんな彼が今回の作品を通して伝えたいこととは?「私の作品は、見る人の心の中にある“一瞬の輝き”を生み出すためにあります。私がその瞬間をコントロールすることは出来ません。人が作品を見たり読んだりするたびに、新しい発見が起こっているのです。今回は、ニュウマン横浜の開業テーマである“ブルー”を基調に制作したので、楽しみにしていてくださいね。そして、あなたも是非“一瞬の輝き”を感じてください」

プロフィール写真 Photo by
Jan de Brujin

Rafaël Rozendaal

1980年オランダ生まれ。2000 年より自身のウェブサイトで活動。15年に国際的に注目されているアーティストを個展形式でニューヨークのタイムズ・スクエアで紹介する「Midnight Moment」に選ばれた。現在ニューヨークをベースにしつつ、世界中のあらゆる場所で制作を続けている。

2F 「Let me see your…」

2F 壁面ミュージアムのキュレーションテーマは『Let me see your…』。

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Photo by Ryo Yoshiya @444448

本展では、私たちが何を見ることができ、何を見ることができないのかという問いを2人のアーティストが投げかけます。菊池さんはアクリル絵の具を用いた絵画で、川原さんは偏光フィルムを用いた写真と視覚的実験でこの問いに答えようとしています。展覧会タイトルの「Let me see your…」は、竹のモチーフが網点に、プラスチックの商品が虹色の光に変わるように、私たちが「見よう」とする事物が、鑑賞体験の過程でそのイメージを変化させていくことを示唆しています。私たちの「視覚」の根幹的な仕組みに異なる方法でアプローチするアーティストたちの挑戦をぜひ体験してください。

川原 茜

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川原さんの〈Vision of the Invisible〉シリーズでは、偏光フィルターを通して透明なマテリアルを捉え、肉眼では見えなかった幻想的なスペクトルを出現させています。一見しただけでは分かりませんが、実は作品に使用されているのはコンビニの商品パッケージなど、身近なプラスチック製品なのです。虹色に輝く光は、私たちの身の回りにあふれる大量生産品のもうひとつの顔でもあります。

菊池 遼

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菊池さんは、手仕事の痕跡を意図的に消した細かな点を重ねていくことで、水墨画を想起させるような自然のモチーフを描き出すシリーズ〈void〉を展開しています。菊池さんの作品を離れた場所から鑑賞するとイメージが認識できますが、鑑賞者が作品に近づけば像は荒い網点へと吸収され、イメージが消失していくような感覚がもたらされます。この消失の体験は、私たちが視覚を通して事物を認識することの不確かさを露わにし、「見る」という行為そのものへの再考を促すものです。

[キュレータープロフィール]
齋木優城/
キュレーター/リサーチャー。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修士課程修了後、 Goldsmiths, University of London MA in Contemporary Art Theory修了。現在はロンドンに拠点を移し、研究活動を続ける。

プロフィール写真

川原 茜

彫刻、写真、ビデオ、インスタレーションなど様々なメディアを通して、身体の可能性を思索する作品を制作している。感覚的知覚を身近な環境と関わるための道具として捉え、一過的な現象との関わり方を探る中で、物質性が鑑賞者の感覚や行動にどのような影響を与えるかを浮き彫りする。
2020年にセントラル・セントマーチンズのマテリアル・フューチャーズ修士課程を卒業した後、日本とイギリスの両方で活動を開始。主な展示に、BnA Alter Museum「AIR 1/2F」(2021年)、ロンドンのAram Galleryで開催された「Let's Play with Chaos」(2022年)、The Department Store「Hotsheet2023」がある。

プロフィール写真

菊池 遼

1991年青森県生まれ。東京造形大学大学院博士後期課程修了。博士(造形)。主な作品シリーズに、鑑賞する距離で作品の見え方が変わる視覚効果を用いて「もの」の儚さやたどり着けなさ、現象性の表現を試みる〈void〉シリー ズ。主な論文に、「鑑賞距離から考察する絵画の造形性 ―〈void〉シリー ズの分析を中心に― 」(東京造形大学学位論文,2023年)。主な展示に、2023「parousia」(EUKARYOTE)、2023「いろとこころ」(東京造形大学附属美術館)など。

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    NEWoMan meets ART
    アートと人々の未来の地図を描くプロジェクト。
    お客さまの日々の生活を豊かにする「アートのある毎日」を提案。
    ルミネ館内における展示や、暮らしに取り入れやすい作品を揃えたアートフェアの開催など、アートとの自由な出合いの場を創出します。