LIFESTYLE
The Meadow
オンラインストアがオープン。The Meadowの「世界をよくする」クラフトフード
2021.09.10
ルミネ新宿にあるクラフトフードの専門店「The Meadow(ザ・メドウ)」のオンラインストアがオープン。国内外から集めたこだわりの塩やチョコレートなどが手軽に買えるようになりました。珍しさやおいしさだけではない、クラフトフードの魅力とは? 本店オーナーのマーク・ビターマンさんへのインタビューを交えて、その奥深い世界に迫ります。
実店舗と同じ商品が買えるオンラインストア
アメリカ・オレゴン州のポートランドにある「The Meadow」は、アメリカのクラフトフード界の第一人者、マーク・ビターマンさんが世界中を旅して集めた食のセレクトショップ。小さな店内には、塩とチョコレートとビターズ(カクテルなどに使う苦味の強いアルコール)、そして花が並んでいます。
ルミネ新宿 ルミネ2の「The Meadow ルミネ新宿店」は、The Meadowの初の国外店です。本店と同じ商品を取り扱っているほか、ソルトコーディネーターが厳選した日本の塩や日本のBean to Barブランドのチョコレートが並んでいたりと、独自の商品ラインナップになっています。
2021年8月16日、The Meadowのオンラインストアがオープンしました。最初は塩が中心ですが、徐々に商品を増やしていき、ゆくゆくは実店舗とほぼ同じ商品が買えるようになるのだそう。
The Meadowの塩は大量生産品ではなく、オーガニックな手法でつくられた小規模生産の“クラフトソルト”。2000年も前から続く伝統的な手法で作られたものや、ワインで染めたもの、ガーリックとパウダー状にしたオーガニックの米ぬかをブレンドしたものなど、個性的なものが揃っています。
オンラインストアでは、それぞれのクラフトソルトがもつ物語やおすすめの使い方が丁寧に紹介されているので、初心者の方も楽しみながら選ぶことができます。
ルミネ新宿 ルミネ2の「The Meadow ルミネ新宿店」は、The Meadowの初の国外店です。本店と同じ商品を取り扱っているほか、ソルトコーディネーターが厳選した日本の塩や日本のBean to Barブランドのチョコレートが並んでいたりと、独自の商品ラインナップになっています。
2021年8月16日、The Meadowのオンラインストアがオープンしました。最初は塩が中心ですが、徐々に商品を増やしていき、ゆくゆくは実店舗とほぼ同じ商品が買えるようになるのだそう。
The Meadowの塩は大量生産品ではなく、オーガニックな手法でつくられた小規模生産の“クラフトソルト”。2000年も前から続く伝統的な手法で作られたものや、ワインで染めたもの、ガーリックとパウダー状にしたオーガニックの米ぬかをブレンドしたものなど、個性的なものが揃っています。
オンラインストアでは、それぞれのクラフトソルトがもつ物語やおすすめの使い方が丁寧に紹介されているので、初心者の方も楽しみながら選ぶことができます。
ユニークなクラフトソルトがずらりと並ぶオンラインストア。
みんなでテーブルを囲んだ時間が、食の原体験
The Meadowはどのようにして生まれたのでしょうか? そもそもマークさんが食に深い興味を持つようになった原体験は、幼少期に体験した“誰かと一緒に食事をする時間”だと言います。
「私が育ったのは、カリフォルニア州にある山あいの街、サンタバーバラです。自宅には大きな美しい庭があり、そこで新鮮なトマトやカボチャ、ハーブ、豆を育てていました。
母の料理の腕は素晴らしく、母がつくる分厚く切ったパンに庭で採れた新鮮な野菜にマヨネーズ、西洋わさび、スライスされたスイスチーズをたくさん乗せたものに勝る料理は世界中どこにもありませんでした。私は幼いころに、そういったシンプルな食べ物のおいしさに衝撃を受けたのです。
でもそれ以上に印象的だったのは、友だちやご近所さんと一緒に過ごす食事の時間です。みんなとテーブルを囲んで感じたよろこびや楽しさは、食が持つすばらしさを教えてくれました」
食の豊かさに触れながら育ったマークさんは、大人になってクラフトソルトとの運命的な出合いを果たします。
その始まりは、フランスに移り住み、バイクでのツーリング中にドライブインで食べたひと皿のステーキ。粗塩で味付けされ、グリルされたとてもシンプルなもので、衝撃的なおいしさだったのだそうです。塩の味わいに感銘を受けたマークさんはすぐにつくり手のもとへと足を運び、つくり方を尋ねると、返ってきたのは「自分の手と太陽と海からこの塩は生まれている」という言葉。その姿勢に深く感動したことをきっかけにクラフトフードのつくり手たちのコミュニティに触れるようになり、食に夢中になっていきました。
そうして彼が訪ねたつくり手たちの塩が入ったジャーを棚に並べ始め、2006年、The Meadowの1号店をオープンするにいたったのです。
「私が育ったのは、カリフォルニア州にある山あいの街、サンタバーバラです。自宅には大きな美しい庭があり、そこで新鮮なトマトやカボチャ、ハーブ、豆を育てていました。
母の料理の腕は素晴らしく、母がつくる分厚く切ったパンに庭で採れた新鮮な野菜にマヨネーズ、西洋わさび、スライスされたスイスチーズをたくさん乗せたものに勝る料理は世界中どこにもありませんでした。私は幼いころに、そういったシンプルな食べ物のおいしさに衝撃を受けたのです。
でもそれ以上に印象的だったのは、友だちやご近所さんと一緒に過ごす食事の時間です。みんなとテーブルを囲んで感じたよろこびや楽しさは、食が持つすばらしさを教えてくれました」
食の豊かさに触れながら育ったマークさんは、大人になってクラフトソルトとの運命的な出合いを果たします。
その始まりは、フランスに移り住み、バイクでのツーリング中にドライブインで食べたひと皿のステーキ。粗塩で味付けされ、グリルされたとてもシンプルなもので、衝撃的なおいしさだったのだそうです。塩の味わいに感銘を受けたマークさんはすぐにつくり手のもとへと足を運び、つくり方を尋ねると、返ってきたのは「自分の手と太陽と海からこの塩は生まれている」という言葉。その姿勢に深く感動したことをきっかけにクラフトフードのつくり手たちのコミュニティに触れるようになり、食に夢中になっていきました。
そうして彼が訪ねたつくり手たちの塩が入ったジャーを棚に並べ始め、2006年、The Meadowの1号店をオープンするにいたったのです。
マーク・ビターマンさん。
自分の仕事はさまざまな“つながり”を取り戻すこと
マークさんは今でも、自らつくり手や農家たちのもとを訪れることを大切にしています。その理由を聞くと、こんな答えが返ってきました。
「近代化は私たちの生活に多くの奇跡をもたらしました。しかし一方で、私たちと土地とのつながりを断ち切ったり、農業や貿易によって築かれてきた人と人とのつながりを失うことにもなりました。商人としての今の私の仕事は、それらのつながりを取り戻す手伝いをすることだと思っています。職人や農家のもとを訪れると、私は彼らの働きぶりや自然環境、そして商品をより意義深くする職人技を体感することができる。反対に彼らは、マーケットとの新しいつながりを得ます。現地に直接足を運ぶことは、職人や農家とお客さまが集う場所をつくる手助けになるのです」
クラフトフードの魅力はおいしさだけではありません。そこには、マークさんが世界中を旅して出会ったつくり手たちの想いやストーリーがつまっています。私たちがそれらを味わうことで、食を通じた幸せな「つながり」がさらに広がっていくのではないでしょうか。
「近代化は私たちの生活に多くの奇跡をもたらしました。しかし一方で、私たちと土地とのつながりを断ち切ったり、農業や貿易によって築かれてきた人と人とのつながりを失うことにもなりました。商人としての今の私の仕事は、それらのつながりを取り戻す手伝いをすることだと思っています。職人や農家のもとを訪れると、私は彼らの働きぶりや自然環境、そして商品をより意義深くする職人技を体感することができる。反対に彼らは、マーケットとの新しいつながりを得ます。現地に直接足を運ぶことは、職人や農家とお客さまが集う場所をつくる手助けになるのです」
クラフトフードの魅力はおいしさだけではありません。そこには、マークさんが世界中を旅して出会ったつくり手たちの想いやストーリーがつまっています。私たちがそれらを味わうことで、食を通じた幸せな「つながり」がさらに広がっていくのではないでしょうか。
塩田を訪れ、職人と交流するマークさん。
質がよく美しいクラフトフードを暮らしに取り入れる
2019年3月、ポートランドの2店とニューヨーク店に続き、初の海外店としてオープンしたThe Meadow ルミネ新宿店。今回のオンラインストアのオープンにあたって、マークさんは「オンラインストアをお客さまとの新たなコミュニケーションの場にできたら」と話し、こう続けます。
「日本人は海外のライフスタイルや感覚、物語を体験することに深い興味を持っていると感じています。もちろん、自分たちのすばらしいライフスタイル、感覚、物語も! The Meadowのオンラインストアが、それらをより生き生きと感じさせ、日本全国のお客さまに楽しんでいただける場所になることを願っています」
最後にあらためてクラフトフードの魅力について聞くと、「私がクラフトフードについて考えるときに思うことは、誠実さです」とマークさん。「私たちの生活は、やさしさや愛情や美意識のないチープな商品であふれています。クラフトフードはその真逆の存在。ダイレクトに人の努力や意思、個人の誇りや献身によってつくられており、ユニークで、特別で、美しいものです」と話し、こう続けました。
「チープで無意味なものに囲まれていると、私たちは衰退していく。質がよく美しいものに囲まれることは、私たちの可能性を高めることにつながると思います。そのような価値観を持ち、自分の生活に少しこだわる人が増えることで、そのコミュニティや街、ひいては世界がよりよくなっていくのではないでしょうか。それが、私にとってのクラフトフードの魅力です」
おいしくて、ユニークで、美しく、世界を少しだけよくするクラフトフードは、いつもの食卓や生活空間に彩りを添えてくれるはず。The Meadow ルミネ新宿店とオンラインストアを通して、その魅力を気軽に味わってみてください。
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The Meadow ルミネ新宿店
東京都新宿区3-38-2 ルミネ新宿 ルミネ2 1F
03-6279-4347
11:00~20:00(8月24日現在)
※営業時間はルミネ新宿店のホームページをご確認ください。
https://www.lumine.ne.jp/shinjuku/
>> 「The Meadow」オンラインストアはこちら
「日本人は海外のライフスタイルや感覚、物語を体験することに深い興味を持っていると感じています。もちろん、自分たちのすばらしいライフスタイル、感覚、物語も! The Meadowのオンラインストアが、それらをより生き生きと感じさせ、日本全国のお客さまに楽しんでいただける場所になることを願っています」
最後にあらためてクラフトフードの魅力について聞くと、「私がクラフトフードについて考えるときに思うことは、誠実さです」とマークさん。「私たちの生活は、やさしさや愛情や美意識のないチープな商品であふれています。クラフトフードはその真逆の存在。ダイレクトに人の努力や意思、個人の誇りや献身によってつくられており、ユニークで、特別で、美しいものです」と話し、こう続けました。
「チープで無意味なものに囲まれていると、私たちは衰退していく。質がよく美しいものに囲まれることは、私たちの可能性を高めることにつながると思います。そのような価値観を持ち、自分の生活に少しこだわる人が増えることで、そのコミュニティや街、ひいては世界がよりよくなっていくのではないでしょうか。それが、私にとってのクラフトフードの魅力です」
おいしくて、ユニークで、美しく、世界を少しだけよくするクラフトフードは、いつもの食卓や生活空間に彩りを添えてくれるはず。The Meadow ルミネ新宿店とオンラインストアを通して、その魅力を気軽に味わってみてください。
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The Meadow ルミネ新宿店
東京都新宿区3-38-2 ルミネ新宿 ルミネ2 1F
03-6279-4347
11:00~20:00(8月24日現在)
※営業時間はルミネ新宿店のホームページをご確認ください。
https://www.lumine.ne.jp/shinjuku/
>> 「The Meadow」オンラインストアはこちら