SUSTAINABLE
使う人にもスタッフにも地球環境にもうれしいことを。「ウカ」の美意識
2022.01.11
ネイルオイルや頭皮用ブラシなど、日々のセルフケアを心地よくさせてくれるアイテムで人気のトータルビューティーカンバニー「ウカ」。自然に返る天然由来成分をメインに使用し、最近ではパッケージも持続可能なバイオマス素材にリニューアルするなど、使う人はもちろん、地球環境にも配慮したものづくりに力を入れています。
ヘアケア商品のパッケージをバイオマス素材に変更
「ウカ(uka)」といえば、優しい香りのネイルオイルや発色も持ちもいいネイルカラーなどでおなじみだけれど、美容好きの人たちの間で特に人気があるのがヘアケア製品。頭皮用ブラシ「ケンザン」をはじめ、シャンプーやトリートメント、頭皮用のクレンジングや美容液など充実のラインアップが揃う。髪や地肌に塗布するものは自然に返る天然由来成分を90%以上使用したものも。ナチュラルでありながらストレスフリーな使用感で、髪や地肌にしっかりアプローチしてくれると評判だ。エレガントな香りにもファンが多い。
2021年には、そんなヘアケア商品のパッケージをリニューアル。3月には「ヘッドセラピー」シリーズ、8月には「ウェイクアップアップアップ!」「グラマラスナイティナイト」シリーズが環境に優しいパッケージに変更になった。植物由来のバイオマス素材を採用することで、石油由来の樹脂の使用量を低減。形もポンプ式に生まれ変わり、使い切ったあとはリフィルを詰め替えて繰り返し使用できる。リフィルを使うことで、一般的なプラスチック素材を使用する場合と比べると、二酸化炭素の排出量をなんと53%まで減らせるという(パッケージメーカー調べ)。
2021年には、そんなヘアケア商品のパッケージをリニューアル。3月には「ヘッドセラピー」シリーズ、8月には「ウェイクアップアップアップ!」「グラマラスナイティナイト」シリーズが環境に優しいパッケージに変更になった。植物由来のバイオマス素材を採用することで、石油由来の樹脂の使用量を低減。形もポンプ式に生まれ変わり、使い切ったあとはリフィルを詰め替えて繰り返し使用できる。リフィルを使うことで、一般的なプラスチック素材を使用する場合と比べると、二酸化炭素の排出量をなんと53%まで減らせるという(パッケージメーカー調べ)。
ウカストア ニュウマン横浜店の店長、武田奈津子さん。「パッケージがリニューアルされて以来、リフィルを購入するリピーターの方々がかなり増えました。みなさんの環境への意識の高さを感じています」
環境への影響も考えるのが「本物の気配り」
こうしたリニューアルはもちろん「ウカ」のサステナブルな社会への取り組みのひとつだけれど、「ウカ」の環境に配慮する姿勢は今に始まったことではない。PRマネージャーの小林麻衣さんはこう話す。
「『ウカ』の歴史は1946年、弊社代表の渡邉季穂の祖父が神奈川県・厚木でたった3席の小さな理容室を創業したことから始まりました。彼は毎日、理容室の床を、自家製の豆腐作りで余った汁を再利用してピカピカに磨いていたそうです」
やがて同店はユニセックスサロンの先駆けとして「エクセル」という名で、東京の六本木や青山にも店舗を構えるトータルビューティーサロンへと成長。そして2009年、ブランド名を「ウカ」へと変更。サロンの名前は変わっても、「ものを大切に使い、環境に配慮する」という創業者の哲学は、サロンの技術者たちにもしっかりと受け継がれている。
「シャンプー前にしっかりと予洗いをし、シャンプー後は丁寧にタオルドライをする。これらはお客さまの髪と頭皮の健康を保つためですが、同時に、使用するシャンプーの量を最低限に減らす、ドライヤーの消費電力を減らすといった側面もあります。『ウカ』のポリシーは『本物の技術』『本物の感性』そして『本物の気配り』。お客さまに対してはもちろん、社内のスタッフや地球環境など、すべてに配慮してこそ『本物の気配り』だと私たちは考えています」
「『ウカ』の歴史は1946年、弊社代表の渡邉季穂の祖父が神奈川県・厚木でたった3席の小さな理容室を創業したことから始まりました。彼は毎日、理容室の床を、自家製の豆腐作りで余った汁を再利用してピカピカに磨いていたそうです」
やがて同店はユニセックスサロンの先駆けとして「エクセル」という名で、東京の六本木や青山にも店舗を構えるトータルビューティーサロンへと成長。そして2009年、ブランド名を「ウカ」へと変更。サロンの名前は変わっても、「ものを大切に使い、環境に配慮する」という創業者の哲学は、サロンの技術者たちにもしっかりと受け継がれている。
「シャンプー前にしっかりと予洗いをし、シャンプー後は丁寧にタオルドライをする。これらはお客さまの髪と頭皮の健康を保つためですが、同時に、使用するシャンプーの量を最低限に減らす、ドライヤーの消費電力を減らすといった側面もあります。『ウカ』のポリシーは『本物の技術』『本物の感性』そして『本物の気配り』。お客さまに対してはもちろん、社内のスタッフや地球環境など、すべてに配慮してこそ『本物の気配り』だと私たちは考えています」
頭皮の保湿とかゆみ対策に重点を置いた「ウカ シャンプー アンチイッチ」、ヘアカラーやパーマを長持ちさせる「ウカ pH バランス シャンプー」など、悩みに特化したアイテムも人気が高い
店舗デザインにも自然に返る素材を使用
今回のバイオマスパッケージへのリニューアルはまさに「ウカ」のポリシーの表れといえるだろう。そして「ウカ」にはもうひとつ、「本物の気配り」を象徴するものがある。それが店舗デザインだ。
20年6月、横浜駅に直結する複合商業施設・ニュウマン横浜の開業と同時にオープンしたウカストア ニュウマン横浜店は、店内の壁や什器(じゅうき)に漆喰や天然の木材、石など、自然に返る素材をメインに使用。商品を試すカウンターなど、人の手が触れる主要な部分にはプラスチックのような石油化学製品を使わないといった工夫も。実際に見て、そして触ってみると、素材そのものがもつ質感を生かしたデザインであることがよくわかる。なお、こちらの店舗のみならず、ここ数年に誕生した「ウカ」の店舗はすべて、このように内装にもこだわっている。
「21年には六本木店がリニューアルしたのですが、代表の渡邉はカウンターの天板に採用する木を見るために、わざわざ北海道にまで行っていました。やっと木が決まったかと思ったら、今度は作業工程が見たいと大阪へ。細部にまでこだわってものづくりをする心意気は、プロダクトに対しても店舗の内装に対しても変わりません」
20年6月、横浜駅に直結する複合商業施設・ニュウマン横浜の開業と同時にオープンしたウカストア ニュウマン横浜店は、店内の壁や什器(じゅうき)に漆喰や天然の木材、石など、自然に返る素材をメインに使用。商品を試すカウンターなど、人の手が触れる主要な部分にはプラスチックのような石油化学製品を使わないといった工夫も。実際に見て、そして触ってみると、素材そのものがもつ質感を生かしたデザインであることがよくわかる。なお、こちらの店舗のみならず、ここ数年に誕生した「ウカ」の店舗はすべて、このように内装にもこだわっている。
「21年には六本木店がリニューアルしたのですが、代表の渡邉はカウンターの天板に採用する木を見るために、わざわざ北海道にまで行っていました。やっと木が決まったかと思ったら、今度は作業工程が見たいと大阪へ。細部にまでこだわってものづくりをする心意気は、プロダクトに対しても店舗の内装に対しても変わりません」
ウカストア ニュウマン横浜店の様子。壁や什器などに自然に返る素材を使用している。商品を試せる左手前の円形のカウンターは、石油化学製品を不使用
地球にできるだけ負荷をかけないものを選ぶ。それをあえて強調するのではなく、ごく当たり前のこととしてやっていく。「ウカ」の商品や店舗が心地よく感じるのは、ブランドの哲学ともいうべき高い精神性が込められているからなのだろう。
「例えば、何かをする前に一歩立ち止まってみて、それが環境に優しいかどうかを考えてみる。みんなが無理なく、楽しみながら、サステナブルな世の中をつくっていけたらいいなと思います」
「例えば、何かをする前に一歩立ち止まってみて、それが環境に優しいかどうかを考えてみる。みんなが無理なく、楽しみながら、サステナブルな世の中をつくっていけたらいいなと思います」
大人気のネイルオイル。現在販売されている香りは全7種類。うち、「ウカストアゲンテイ」は店舗によってパッケージのカラーが異なる。ここウカストア ニュウマン横浜店のイメージカラーは淡いピンク
■uka
https://uka.co.jp/
>> ルミネ・ニュウマンのショップはこちら
※本記事は2022年01月11日に『telling,』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。
Text: Kaori Shimura Photograph: Ittetsu Matsuoka Edit: Sayuri Kobayashi
https://uka.co.jp/
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※本記事は2022年01月11日に『telling,』に掲載された記事を再編集しております。
※情報は記事公開時点のもので、変更になることがございます。
Text: Kaori Shimura Photograph: Ittetsu Matsuoka Edit: Sayuri Kobayashi