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OPENING DAYS

アートに触れる、感性をひらく。ニュウマン新宿「OPENING DAYS」

2022.02.28

2月11日(金)から13日(日)、ニュウマン新宿で春夏シーズンの立ち上がりを彩るイベント「OPENING DAYS」が開催されました。
新進気鋭のアーティストによるアートイベント、フラワーアレンジメントのワークショップのほか、各ショップでは限定商品の販売やポップアップショップを展開。アートやサステナブルな取り組みを体感しながらショッピングを楽しめる3日間となりました。

参加アーティストの一人、香寶さんの作品。1Fブルーボトルコーヒー横エントランスから入り、見上げた箇所に3月14日(月)まで展示中。

アートをたっぷりと体感できる3日間

「OPENING DAYS」では4人のアーティストをフィーチャー。2月11日(金)には、書家の香寶(KOHO)さんによる書道アートパフォーマンスが行われました。日本の伝統文化である書道と現代アートを融合させ、私たちに新たな書のあり方を見せてくれる香寶さん。当日は「OPENING DAYS」のテーマ〈FOR ALL LOVERS〉、香寶さんが現代女性に贈りたい言葉である〈雲中白鶴(うんちゅうはっかく)〉の2語を表現しました。

2月11日(金)・12日(土)は、アーティスト・蕨迫みのりさんがコーヒーアートを公開制作。画材としてコーヒー液や抽出後の粉を使っている蕨迫さん、制作中はスペース一帯にコーヒーの香りがほのかに漂い、見る人のさまざまな感覚を刺激してくれました。

蕨迫みのりさんの作品。コーヒー液を煮詰めたものを画材としていて、間近で見ると独特のテクスチャが感じられます。

「普段は絵具を使うことがあまり多くないのですが、今回はコーヒーのまろやかであたたかな色合いとの対比を楽しんでもらえたら」と蕨迫さん。この日はバレンタイン直前だったこともあり、「LOVE」をテーマとした作品を発表しました。当日、作品の素材の一部として用いられたコーヒーかすは、ニュウマン新宿内の「ブルーボトルコーヒー」や「ヴァーヴ コーヒー ロースターズ」などのコーヒー専門店から出たものです。アートを通じてサステナブルへと思いをはせる作品が完成しました。

2月12日(土)には、ファッションディレクターのDaichi Miuraさんによるスペシャルアートパフォーマンスも開催。女性アーティストのコスチュームデザインやハイブランドとのコラボコレクションといったファッション分野だけでなく、アートやイラストレーションをはじめ、幅広い領域で活動するMiuraさん。デザイン画から生まれたというファッションアイコン「Josie(ジョシー)」をモチーフにライブペインティングが行われ、春らしく軽やかなドレスをまとったJosieがお目見えしました。

Daichi Miuraさんの作品。Josieが装うフラワーモチーフのドレスが印象的。Miuraさんは春のやわらかさを表現するために、画材として初めてクレヨンを用いたそうです。

「OPENING DAYS」最終日となった2月13日(日)、現代美術家・安田悠さんが作品の制作過程を公開する「Open production」が行われました。時間や空間の流れを連想させる作品風景は、見る人の想像力を広げてくれます。エントランスを入ってすぐのスペースで行われたこともあり、来館した方が足を止め、安田さんの制作の様子にじっと見入る姿もありました。

安田さんは3月31日(木)まで「NEWoMan ARTwall.」に作品が展示されていることもあり、連動企画として「Artist talk」も開催されました。安田さんは「いつもはギャラリーなどの箱の中の展示がほとんどです。今回の『ARTwall.』のように、広く横一面に作品を並べて展示することは初めて。展示構成はじっくりと時間をかけて考えて、色合いや絵筆の筆跡などの流れがつながるようにと意識しました」と、展示の見どころを語ります。

トーク中の安田悠さん。安田さんの話を聞こうと、たくさんのオーディエンスの方が集まりました。

ご自身の作風について、「絵を描く人ならきっと『これを描こう』というイメージを持って描き始めると思いますが、僕はなんとなくこれと思った色をキャンバスにぽんと置くことから始まります。何もない真っ白な画面でしかなかったものに色がつくことで、それをどうにかバランスをとっていこうと考えなくてはならなくなる。それが僕の制作のスタート地点です」と話してくれました。

「難しそうに感じるかもしれませんが、僕は決して特別なことではないと思っています。実はみなさんも、日常生活のなかでやっているはず。例えば、部屋に棚があって、そこに花瓶を置いてみたり、位置を変えてみる。新しい花を生けてもいいかもしれません。そうすると、今まで成立していたはずの空間に当然変化が生まれ、また新たな可能性が広がります。そういえば、ファッションもそうですよね。毎日のコーディネートを考えるとき、この洋服にはこれを合わせようと思いを巡らせる。僕はそういった、人それぞれが持っている自分の中での答え合わせ、衝動を、絵画空間の中で行っているんだと思います」

装うこともアートである。そんなふうにとらえると、自分らしいファッションをますます楽しんでみたくなりますね。

「JOLILI」の刻印の様子。

春を感じられるワークショップも

「OPENING DAYS」の企画のひとつとして、フラワーショップ「ew.note」によるフラワーアレンジメント体験ができるワークショップが行われました。

フラワークリエイター・篠崎恵美さん(edenworks)が手がける「ew.note」は、花や植物が本来持つ動きやフォルムの美しさを活かしたデザインで人気のショップです。この日のワークショップのテーマは「garden arrangement」で、ミモザやチューリップなど、春先の花畑をイメージした可憐な花々をセレクト。参加した方はひと足早い春を満喫していました。

各ショップでもスペシャルなイベントが勢揃いしました。「SALON adam et rope'」では、人気アクセサリーブランド「JOLILI」のポップアップストアが開催されました。シルバーパーツを選び、好きな文字や言葉を刻んでもらえる刻印サービスの実演も。刻印したパーツはお客さまと相談しながらブレスレットやバングル、リング、ネックレスなどへと加工され、オリジナルのアクセサリーがその場で完成。希望すれば自分で刻印を体験できるとあり、なかには小さなお子さんと一緒に楽しむファミリーの姿もありました。その他、全46ショップが新しい季節のお買い物を楽しんでいただけるイベントを用意しました。

アートを鑑賞するだけでなく、制作過程を間近で見られたり、トークを聞いたりと、リアルなコミュニケーションの機会も生まれた「OPENING DAYS」。期間中は館内に飾られた作品たちにふと出会える喜びも感じながら、ショッピングを楽しめたのではないでしょうか。


>> 「OPENING DAYS」特設サイトはこちら
 ※2022年3月14日(月)までご覧いただけます

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