FASHION
WINDOW DISPLAY
自然の中で自分に還る。それぞれの個性が愛おしくなるシーズンディスプレイ
2022.10.14
ルミネの10月6日（木）〜のシーズンディスプレイは、「Listen to My Inner Voice（自然に包まれ、自分に還る）」がテーマ。あふれる情報と距離を置いて、自然とつながり、心の声に耳を傾ける時間を持とう、というメッセージが込められています。自然を感じながら自分の感性を研ぎ澄まし、慌ただしい日々の中で改めて自分自身を大切にしたくなる、そんなシーズンがやってきます。
現在ルミネ各店では、個性豊かでカラフルなオブジェが目を引くシーズンディスプレイを、11月16日（水）まで見ることができます。
今回のシーズンディスプレイのアートディレクションを担当したのは、株式会社mado代表の田丸靖史さん。これまでも数々のウィンドウディスプレイや店内装飾など、ディスプレイデザインを手掛けてきた田丸さんに、制作のコンセプトやそこに込めた思いについて聞きました。
現在ルミネ各店では、個性豊かでカラフルなオブジェが目を引くシーズンディスプレイを、11月16日（水）まで見ることができます。
今回のシーズンディスプレイのアートディレクションを担当したのは、株式会社mado代表の田丸靖史さん。これまでも数々のウィンドウディスプレイや店内装飾など、ディスプレイデザインを手掛けてきた田丸さんに、制作のコンセプトやそこに込めた思いについて聞きました。
自分自身を取り戻し感性を刺激する“自然”
2022年秋冬のルミネの大きなテーマである「Being Unique（世界に一人しかいない、わたし）」、そして今回のウィンドウのテーマである「Listen to My Inner Voice（自然に包まれ、自分に還る）」。制作にあたり、田丸さんはこれらのテーマをどのように解釈したのでしょうか。
まずは、「とても今の時代らしさを感じた」という田丸さん。“多様性”などの時代を象徴する感覚と、“自然”というキーワードの接点を追求し、「自然に触れることで本来の自分の感性や感覚を取り戻し、自分にとって心地よいことを思い出す」ためのファクターとして自然を解釈し、制作を進めていったそうです。
そんな田丸さん自身も、都市部で暮らし仕事をする中で、緑のある公園を散歩し、 “自然の中を歩く”という行為を通してクリエイティブな発想が活性化することもあるといいます。
「事務所では煮詰まって進まなかったプランが、帰り道を歩いているうちに考えが整理されてまとまってきたり、ちょっとした緑に包まれた公園を歩くことで頭が回り始めたりするということはよくあります。それが、自然とつながって本来の感覚を取り戻す、というテーマと重なるのかなと思います」
まずは、「とても今の時代らしさを感じた」という田丸さん。“多様性”などの時代を象徴する感覚と、“自然”というキーワードの接点を追求し、「自然に触れることで本来の自分の感性や感覚を取り戻し、自分にとって心地よいことを思い出す」ためのファクターとして自然を解釈し、制作を進めていったそうです。
そんな田丸さん自身も、都市部で暮らし仕事をする中で、緑のある公園を散歩し、 “自然の中を歩く”という行為を通してクリエイティブな発想が活性化することもあるといいます。
「事務所では煮詰まって進まなかったプランが、帰り道を歩いているうちに考えが整理されてまとまってきたり、ちょっとした緑に包まれた公園を歩くことで頭が回り始めたりするということはよくあります。それが、自然とつながって本来の感覚を取り戻す、というテーマと重なるのかなと思います」
自然に触れることで自分の感性を取り戻す
「思い通りのものを」ではなく、「思いのまま」につくる
まさに心の声に耳を傾けて捉えたテーマを具現化したウィンドウでは、多様な姿をした木々のオブジェが立ち並び、自然に包み込まれるような空間が演出されています。
「まずはテーマに沿った自然に包まれた森のような空間をつくりたいと思いました。そこに身を置くことによって、本来の自分らしさに気づいていける場所。また、一つとして同じ木がない個性的な森をイメージし、“世界に一人しかいない自分”の自分らしさや個性をそれらの木々で表現しようということになりました」と田丸さん。
一つ一つ姿が異なる個性的な木々を構成するのは、過去にルミネのウィンドウや店内ディスプレイなどに使われたものを中心とした、役目を終えた廃材です。間伐材や端材、壁紙を巻いていた芯材のキャップ、廃棄されたランプシェードやクリスマスオーナメントなど、あらかじめ理想の森をデザインしてあつらえた素材ではなく、あるものの中からセレクトし積み上げてできた、さまざまな形の集まる森。再構築され、アップサイクルした素材は存在感を増し、新たな表情や個性が生み出されています。田丸さんは素材のセレクトにも、今回のテーマとのつながりを見出していました。
「思ったような形にならないだろうな、というのは大前提として、それでも自分の感覚で集めたものでつくっていくと、自分なりの個性が表現できると思います。今回は、むしろ統一されていない素材で、色んな大きさや形が組み合わさってできたもののほうが、よりユニークなものになると感じましたし、それがまさにウィンドウのテーマに通じるところがあるのではと考えました」
「まずはテーマに沿った自然に包まれた森のような空間をつくりたいと思いました。そこに身を置くことによって、本来の自分らしさに気づいていける場所。また、一つとして同じ木がない個性的な森をイメージし、“世界に一人しかいない自分”の自分らしさや個性をそれらの木々で表現しようということになりました」と田丸さん。
一つ一つ姿が異なる個性的な木々を構成するのは、過去にルミネのウィンドウや店内ディスプレイなどに使われたものを中心とした、役目を終えた廃材です。間伐材や端材、壁紙を巻いていた芯材のキャップ、廃棄されたランプシェードやクリスマスオーナメントなど、あらかじめ理想の森をデザインしてあつらえた素材ではなく、あるものの中からセレクトし積み上げてできた、さまざまな形の集まる森。再構築され、アップサイクルした素材は存在感を増し、新たな表情や個性が生み出されています。田丸さんは素材のセレクトにも、今回のテーマとのつながりを見出していました。
「思ったような形にならないだろうな、というのは大前提として、それでも自分の感覚で集めたものでつくっていくと、自分なりの個性が表現できると思います。今回は、むしろ統一されていない素材で、色んな大きさや形が組み合わさってできたもののほうが、よりユニークなものになると感じましたし、それがまさにウィンドウのテーマに通じるところがあるのではと考えました」
個性的な木々のオブジェは、さまざまな廃材をアップサイクルして制作
楽しんで大切にしたくなる自分の価値観
思わず目を留めてしまうような、色も形も素材もさまざまな木々のオブジェが佇む今回のシーズンディスプレイ。お気に入りの木を見つけてみたり、何だか気になる木をじっくり眺めて素材を想像してみたりして、それぞれの木の個性的なおもしろさや、再構築されたものの新しさを感じてもらえるのではないでしょうか。
たくさんの情報に乗せられて届く理想の美しさを追い求めるのではなく、自分の価値観を信じて大切にすること。自然に身を委ねるように自分の声に耳を傾けることで、一見役に立たないものや歪さのあるものでも思わぬ魅力が見つかるかもしれないし、自分にとって本当に大切なものが見えてくるかもしれません。その積み重ねが個性や存在感を形づくり、より愛おしく思える自分自身へとつながっていくのでは。そんな勇気の出るメッセージが込められたシーズンディスプレイです。
たくさんの情報に乗せられて届く理想の美しさを追い求めるのではなく、自分の価値観を信じて大切にすること。自然に身を委ねるように自分の声に耳を傾けることで、一見役に立たないものや歪さのあるものでも思わぬ魅力が見つかるかもしれないし、自分にとって本当に大切なものが見えてくるかもしれません。その積み重ねが個性や存在感を形づくり、より愛おしく思える自分自身へとつながっていくのでは。そんな勇気の出るメッセージが込められたシーズンディスプレイです。
自分なりの視点で集めたものたちが積み重なって自分をつくる
期間／2022年10月6日（木）～11月16日（水）予定
ウィンドウテーマ／Listen to My Inner Voice（自然に包まれ、自分に還る）
実施館／ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜
Art Direction&Design : mado 田丸靖史
ウィンドウテーマ／Listen to My Inner Voice（自然に包まれ、自分に還る）
実施館／ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜
Art Direction&Design : mado 田丸靖史