FASHION
WINDOW DISPLAY
知的な好奇心を呼び覚ます。華やかで繊細な春のシーズンディスプレイ
2023.03.02
ルミネの2月22日(水)〜のシーズンディスプレイは、「Homecoming(小さな幸せを拾い集める)」がテーマ。2023年春夏の大きなテーマである「Explore the Next(“次”への扉を開くとき)」とともに、日常をより丁寧に整え、さらに好奇心を満たしていきたくなる、そんな思いを込めたシーズンディスプレイを、3月31日(金)まで展開中です。
アートディレクションを担当したのは、店舗設計や会場構成、ディスプレイやアートインスタレーションなどを手掛けるデザインムジカの安藤僚子さん。シーズンディスプレイのテーマの解釈や表現について聞きました。
アートディレクションを担当したのは、店舗設計や会場構成、ディスプレイやアートインスタレーションなどを手掛けるデザインムジカの安藤僚子さん。シーズンディスプレイのテーマの解釈や表現について聞きました。
繊細な花柄が大胆に配置されたシーズンディスプレイ
オンもオフもある心地よい空間で、暮らしの変化をポジティブに楽しむ
花や植物、風景など、どこか懐かしさもあるようなパターンや親しみのある素材が、幾何学的に配置された今回のシーズンディスプレイ。2023年春夏の大きなテーマである「Explore the Next(“次”への扉を開くとき)」、そしてシーズンディスプレイのテーマである「Homecoming(小さな幸せを拾い集める)」を、安藤さんはどのように解釈したのでしょうか。
「春夏のテーマについては、世界が広がるポジティブな好奇心や、その中にある知的な強さを感じました。一方でシーズンディスプレイのテーマは、家の中で好きなものに囲まれている幸福感という印象。ちょっと相反するようなイメージもありますが、逆にその2つを同時に表現できたら面白いなと思っていました」と安藤さん。
コロナ禍以降、多くの人が自宅で過ごす時間が増え、インテリアを見直したり、オンラインで知的好奇心を満たしたりと、パーソナルな空間や時間への関心が高まりました。そんな新たなライフスタイルを、安藤さんは「新しい“Homecoming”の時代」と捉えていました。
「以前は、オンの日は外で思い切り仕事をして人と会って、オフの日は家でのんびりリラックスというイメージで、家の中と外の世界が分かれていましたが、疲れを癒す場所というだけではなく、オンラインの習い事など家の中にも何かをチャレンジする場をつくったりと、アクティブに意識が変わっていったように感じます。私自身も、キムチや味噌を仕込んだり、コンポストでベランダ菜園を始めたり、毎日お風呂で読書をするようになったり、という変化がありました」。
意を決した大きな挑戦ではなく、日常のちょっとした活動や時間の使い方で、心が弾み満たされていく。まさに「小さな幸せを拾い集める」暮らしを、安藤さん自身も楽しみながら実践しているようでした。
「春夏のテーマについては、世界が広がるポジティブな好奇心や、その中にある知的な強さを感じました。一方でシーズンディスプレイのテーマは、家の中で好きなものに囲まれている幸福感という印象。ちょっと相反するようなイメージもありますが、逆にその2つを同時に表現できたら面白いなと思っていました」と安藤さん。
コロナ禍以降、多くの人が自宅で過ごす時間が増え、インテリアを見直したり、オンラインで知的好奇心を満たしたりと、パーソナルな空間や時間への関心が高まりました。そんな新たなライフスタイルを、安藤さんは「新しい“Homecoming”の時代」と捉えていました。
「以前は、オンの日は外で思い切り仕事をして人と会って、オフの日は家でのんびりリラックスというイメージで、家の中と外の世界が分かれていましたが、疲れを癒す場所というだけではなく、オンラインの習い事など家の中にも何かをチャレンジする場をつくったりと、アクティブに意識が変わっていったように感じます。私自身も、キムチや味噌を仕込んだり、コンポストでベランダ菜園を始めたり、毎日お風呂で読書をするようになったり、という変化がありました」。
意を決した大きな挑戦ではなく、日常のちょっとした活動や時間の使い方で、心が弾み満たされていく。まさに「小さな幸せを拾い集める」暮らしを、安藤さん自身も楽しみながら実践しているようでした。
本物の花の写真を使ってオリジナル柄を作成
拾い集めた“小さな幸せ”と新たな季節へのワクワク感
そんな暮らしの変化と同様に、居心地のよさとともに前に進みたくなるような“Homecoming”を、安藤さんは今回のシーズンディスプレイに表現していました。花柄や木の質感など家庭的な温かさも感じられる素材が、大きく幾何学的に切り取られ配置された空間。そこには柔らかさや繊細さと同時に、はっきりとした意思の強さも感じることができます。
「親しみのあるモチーフを、様々なパターンで組み合わせたり立体的に使ったりと、思い切って大胆に構成しました。これまであまりやったことのないアプローチでしたが、ポジティブなデザインに見えるのでは」と安藤さん。モチーフのメインとなった花柄のパターンには、安藤さんの遊び心も隠されていました。
「色んなパターンを使っていますが、中には面白い柄が入っていたり、本物の花の写真を使ってオリジナルで花柄をつくった部分もあります。一見、花柄のパターンに見えますが、よく見るとリアルなお花が見つかるので、近くで見たり遠くから見たりして、ディスプレイから自然を感じたり、春のワクワク感や刺激を受け取ってもらえると嬉しいです」
「親しみのあるモチーフを、様々なパターンで組み合わせたり立体的に使ったりと、思い切って大胆に構成しました。これまであまりやったことのないアプローチでしたが、ポジティブなデザインに見えるのでは」と安藤さん。モチーフのメインとなった花柄のパターンには、安藤さんの遊び心も隠されていました。
「色んなパターンを使っていますが、中には面白い柄が入っていたり、本物の花の写真を使ってオリジナルで花柄をつくった部分もあります。一見、花柄のパターンに見えますが、よく見るとリアルなお花が見つかるので、近くで見たり遠くから見たりして、ディスプレイから自然を感じたり、春のワクワク感や刺激を受け取ってもらえると嬉しいです」
ウィンドウによって幾何学模様の凹凸部分が異なる
心を豊かにしてくれる日常と愛すべき好奇心
見た瞬間に目に入ってくる華やかさも、一つ一つのパターンをじっくり観察する楽しさも味わえる今回のシーズンディスプレイ。あっという間に過ぎていく毎日の中にもときめくものや好きなことがあり、日々、自分自身が心地よく過ごせるように暮らしを整えてきたことを思い出させてくれます。
“次”への扉を開くとき。ちょっとだけ足を止めて、ディスプレイを楽しんでみませんか。
“次”への扉を開くとき。ちょっとだけ足を止めて、ディスプレイを楽しんでみませんか。
期間/2023年2月22日(水)~3月31日(金)予定
ウィンドウテーマ/Homecoming(小さな幸せを拾い集める)
実施館/ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜
Design : デザインムジカ 安藤僚子
ウィンドウテーマ/Homecoming(小さな幸せを拾い集める)
実施館/ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜
Design : デザインムジカ 安藤僚子