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手仕事のワークショップや温泉体験も。最上の人と文化に触れるリモート旅

2021.05.14

2021年3月28日(日)、「おうち旅ルミネ」が開催されました。それは、いつか旅に出るためのリモート旅。全国からオンライン上に集まった仲間と一緒に、地元の人たちと交流したり、その土地の文化に触れたりできる新しいスタイルの旅です。

第1弾の新潟・佐渡島、第2弾の群馬・中之条に続く今回、巡ったのは山形県にある最上地域です。「じっくり味わう3時間プラン」と「気軽によくばる2時間プラン」が用意され、約150名が参加しました。この記事では「じっくり味わう3時間プラン」の様子をレポートします。

>> 第1弾「佐渡島」のレポートはこちら

案内人の吉野さん(左)と、「工房ストロー」の高橋伸一さん(右)。

秘密のアイテムを開封しながら生産者のもとを巡る

最初に登場したのは、真室川町にある「工房ストロー」の高橋伸一さん。春から秋は伝承野菜の農業を行い、冬はわら細工の道具を手作りして販売しています。

高橋さんが送っている昔ながらの暮らしを紹介してもらったあと、「じゃあみなさん、旅じたくボックスに入っている『#01』を開封してください」とアナウンスが。おうち旅ルミネでは、事前に参加者の自宅に「旅じたくボックス」が届きます。そこに入っているのは、中身がわからないようパッキングされた最上の名産品などの8アイテムと“旅のかけら”(じっくり味わう3時間プランの参加者には、それに加えて「旅のあとも使える特別な2品」も)。当日は、これを開封していきながら旅を楽しむのです。

アイテム#01の中身は、高橋さんが作っているからどり芋の茎を乾燥させた保存食“芋がら”。高橋さんの指示のもと、参加者たちはそれぞれに芋がらをお湯にひたします。「戻した芋がらは、今日の旅でのちほど重要な役割をします」と高橋さん。参加者たちはチャット欄で「どんな味かな」「芋がらはじめて触った…!」とコメントを交わします。
高橋さんはさらに、わらで作った道具を紹介。アイテム#00にはわらで作った栞が入っていました。

その後、場所を移しながらなめこ生産所「くまちゃんなめこ」の熊谷さんご夫妻、「味噌野中みそ玄米組合」の今田さん、「山の幸いがらし」の五十嵐さんが登場。最上の暮らしとご自身の生業を紹介いただきつつ、アイテムを開くと、中にはなめこと玄米味噌、山菜の水煮が入っていました。

吉野優美さん(左)と吉野みさ子さん(右)。

キッチンに集合。みんなで作って食べる納豆汁

休憩を挟み、ここからは「気軽によくばる2時間プラン」の参加者も合流。新庄市にあるカフェ「万場町 のくらし」からの中継で登場したのは、店主の吉野優美さんと、優美さんの叔母であり、大豆の生産者でもある吉野みさ子さんです。

おふたりが紹介してくれたのは、最上地域で冬に食べているという郷土料理の納豆汁。ここで参加者たちもキッチンに移動し、一緒に納豆汁を作ります。
使用するのは、みさ子さんが育てた大豆で作った豆むすめという納豆、そしてここまでに開封した芋がら、玄米味噌、山菜の水煮。方言を交えながら繰り広げられるおふたりの軽妙な掛け合いに「みさこさんチャーミングだなあ」「すごい、癒やし系漫談から料理番組のようになった!」など参加者のコメントが飛び交います。

芋がらを切ったり、納豆をすりつぶしたりして、納豆汁が完成。みんなでいただきます。参加者は「すごくおいしい! 初めての味です!」「具沢山だから食感がすごく楽しいです」と大好評。みさ子さんも「んめ、んめ」と楽しい食事タイムになりました。

案内人の横澤さん(左)と伊藤和江さん(右)。

手仕事を楽しむ、箸留めづくりのワークショップ

続いては、舟形町の伊藤和江さんに教わる手仕事のワークショップです。長年、近所に自生している植物などからいろいろな小物を作っているという伊藤さん。「旅のかけら」のひとつとして届いた山葡萄の樹皮を使い、箸留め作りを教わります。

丁寧なレクチャーのもと、あっという間にかわいらしい箸留めができあがりました。参加者たちは画面ごしに見せ合い、「貴重な体験ありがとうございます」「かわいい!」とコメントを交わしました。「使い込むといい風合いになってくるので、ぜひ長く使ってください」と伊藤さん。あけびのつるで作ったカゴなども見せてもらい、自然の恵みに触れる時間となりました。

「カネヤマ商店」の須藤和彦さん(左)と地元のみなさん。

温泉体験のあとはみんなで乾杯

次は肘折温泉にある蕎麦屋「寿屋」を営む早坂隆一さんの案内で、温泉街を巡ります。
最後の旅のかけらを開けると、中身は肘折温泉の成分が入った温泉のもととタオル。それらを使って、参加者たちは自宅のお風呂で温泉を体験しました。しばしカメラをオフにして、肘折温泉の商店や旅館の“オッサンたち”がゆるりとおしゃべりするポッドキャスト番組「湯治場ラジオ」を聞きながら、ほっとひと息。身体の芯まで温まります。
「お湯がやわらかいです〜」「本物の肘折温泉に入ってみたくなりました!」と、チャット欄で交流しながら楽しみました。

温泉体験のあとに訪れたのは、肘折温泉街にある「カネヤマ商店」。店内の角打スペースに地元の方も集まり、店主の須藤和彦さんがもてなします。
最後のアイテムは、大蔵村にある山形県最古の酒蔵「小屋酒造」の純米吟醸と、肘折温泉の炭酸泉を使った「肘折カルデラサイダー」です。3時間プランの参加者にはおちょこも届けられました。みんなでタオルを首にかけ、いよいよ乾杯。湯上りの1杯は格別で、画面には参加者たちの笑顔があふれました。「とってもおいしいです!」「お酒飲みやすくて止まんないです(笑)」とチャット欄も盛り上がります。

旅の最後を飾るのは、萩野鹿子踊保存会のみなさんによる鹿子踊。鹿子踊は、古くから新庄市の萩野と仁田山集落に伝わる、五穀豊穣を祈願する踊りです。カモシカをかたどった装束をまとい、唄に合わせて太鼓を叩きながらダイナミックに踊る様が参加者たちの目を引きつけます。お酒を片手に迫力のステージを眺めるその時間は、なんとも贅沢。
こうして興奮冷めやらぬまま、3時間の最上の旅は終了しました。

離れた場所にいながらも、みんなで楽しめるリモートの旅。最上の人たちの温かさに触れ、文化を味わうひと時は、実際に足を運ぶときの楽しみが増える素敵な“旅じたく”になりました。

▶最上の食が詰まったお弁当を発売

旅先の音や、そこに暮らす人の声をスマートフォンで聴きながら、その土地ならではの食材を楽しむ。
旅ルミネがプロデュースする「聴いて旅する幕の内 おととめし」は、まるで旅にでかけたような体験ができるお弁当です。今回のおうち旅ルミネで巡った山形県・最上地域の食を味わえます。

「聴いて旅する幕の内 おととめし」
・メニュー:豆ごはん、雪割菜と菊の胡麻和え、身欠きにしんの昆布巻き、芋がらと大根の甘酢漬け、じんぎり入りのポテトサラダ、姫筍と海苔の炒めもの、くるみゆべし
・原材料:ご飯(山形県産はえぬき、おかず6品)
 ※一部に卵、乳、小麦、甲殻類、落花生、そば粉、くるみ、ごま、さけ、大豆、ゼラチンを含む
・添加物調味料:調味料(アミノ酸等)甘味料、乳酸Ca、メタリン酸Na、酸化防止剤(ビタミンC)
・価格1,200円(税込)
・販売場所:ルミネ新宿 ルミネ1 B2「おととめし」(催事スペース)
・販売期間:2021年5月14日(金)~5月23日(日)
・WEBサイト:https://www.lumine.ne.jp/lumine/tabilumine/
※5月10日現在の情報です。新型コロナウイルス感染拡大状況に応じて内容は変更となる可能性がございます。
※新型コロナウイルスの感染防止のための臨時休館や営業時間の変更については、こちらをご覧ください。https://www.lumine.ne.jp/shinjuku/topics/

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