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爽やかな夏のアウトドアを感じさせるシーズンディスプレイ

2024.04.09

ルミネの各館で4月1日(月)からはじまったシーズンディスプレイのテーマは、「Summer Camp -山に学び、山に遊び、山と生きる」です。
夏の山で五感を使って自然と遊ぶと、気持ちのいい爽快感と開放感が心を満たしてくれます。全速力で駆け抜ける日々の速度を少し落とし、時間について考えてみると、いま自分ができること、すべきことに気づけるかもしれません。
ディスプレイの空間には、そんなふうに少しスローで爽やかな夏の山の世界観が広がっています。

田丸さんによるラフイメージ

テーマを抽象的に捉え、“空気感”を表現

アートディレクションを担当したのは、株式会社mado代表の田丸靖史さん。百貨店やファッションビルなどのウィンドウディスプレイを中心に、館内装飾やポップアップストアなどを手がけてきました。今回のテーマ「Summer Camp -山に学び、山に遊び、山と生きる」の第一印象について、爽やかな夏の山のイメージを抱いたといいます。

「山で生き生きと過ごすようなイメージを、『The  Time is Now –“今”を生きる』というルミネの春夏を通したテーマにもつなげられたらと思いました。『山』『サマーキャンプ』という具体的なワードが出ているので、それはヒントになりましたね。ただ、具体的な山の風景や、キャンプのワンシーンを描くのではなく、夏の山の爽やかな空気感みたいなものを表現できたらいいなと。ディスプレイされるのはアウトドア用品ではなく街で着るファッションアイテムなので、山やキャンプの要素が強すぎるとアンバランスになると考えたからです。なので、テーマそのままを具体的にというよりは、少し抽象的に捉えました」

三角形でつくり出したリズミカルな空間

空間を彩るのは、大小さまざまな三角形のモチーフ。これは、「山でのサマーキャンプ」から連想される、山や木々、テントのフォルムを模したものです。「もっと有機的な形にする手もあったのですが、はつらつとしていて前向きな気持ちを表現するためには、リズミカルな空間にしたほうがよいかなと考えたんです」と田丸さん。「今回はファッションアイテムをマネキンに着せるのではなく、空間のなかに点在するような形で見せていく案が初期のプランからあったため、上向きだったり下向きだったり、大小がついていたり、前後があったり重なっていたりする三角形をさまざまに配置することで、リズムが出るようにしました」と続けました。

田丸さんは、屋外のサマーキャンプの開放感を出すことも意識したといいます。
「ウインドウという閉じられた空間のなかでそれを表現しないといけないので、“どこまでも広がっていく風景を四角く切り取った”感じにしたかったんですね。なので、点在する三角形のなかには途中で切れているものがあったりして、それが背景の白色とも相まって広がりを感じさせるようにしています」

さらに、装飾部分にロープやカラビナといったアイテムや、木目を活かした木材などの素材を取り入れてアウトドアの印象をプラス。クリーンなイメージの色面と対比させることで、白色の背景と相まってファッションアイテムがより引き立つようにしています。

夏の晴れた日のような開放感と、生き生きとした躍動感。この季節ならではの爽やかなウィンドウディスプレイが、夏のファッションを思い切り楽しむ気持ちを後押ししてくれます。
期間/2024年4月1日(月)~5月6日(月・祝)予定
ウィンドウテーマ/Summer Camp -山に学び、山に遊び、山と生きる
実施館/ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜

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Art Direction & Design/mado 田丸靖史 @madodisplay


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