FASHION
WINDOW DISPLAY
ノスタルジーに触れ、新たな旅に思いを馳せたくなるシーズンディスプレイ
2024.06.21
シーズンごとに変化し、ルミネ各館を彩るウィンドウディスプレイ。2024年6月13日（木）～7月17日（水）のテーマは「Bon Voyage -夏のエスケープ」です。
日常から抜け出して、この季節ならではの”開放感”を味わえるようなデザインはどのようにして生まれたのか、アートディレクターを務めたMo-Greenの溝口加奈さんと、イラストレーターの加藤崇亮さんに聞きました。
日常から抜け出して、この季節ならではの”開放感”を味わえるようなデザインはどのようにして生まれたのか、アートディレクターを務めたMo-Greenの溝口加奈さんと、イラストレーターの加藤崇亮さんに聞きました。
アイデアの種になったのは、ホテルのメモ帳に描いた作品
溝口さんは「Bon Voyage -夏のエスケープ」をテーマとした今回の企画を立てるうえで、まず“旅”を大きなキーワードに据えました。
「旅にはさまざまな魅力がありますが、そのひとつには、旅の思い出に浸って、また次の旅に思いを馳せるという楽しみ方があると思います。
ノスタルジックな風景を見て、過去に行ったどこかの旅先をふと思い出し、また旅に出たいなと考える。そんな体験を生み、イマジネーションを膨らませてもらえるようなウィンドウディスプレイがつくれないかとアイデアを練っていきました」
そんな溝口さんがタッグを組んだのは、イラストレーターの加藤崇亮さんでした。どこかレトロな色彩と、にじむような独特なタッチの作風が「今回のウィンドウディスプレイのコンセプトとぴったりだと思いました」と溝口さん。なかでも、国内外のホテルのメモ帳に描いた加藤さんのドローイングのシリーズ作品《Gift from Paradise》は大きなアイデアソースになり、ウィンドウディスプレイのデザインにも取り入れることにしたのです。
「ホテルのメモ帳もそうですが、古いポストカードなど、紙物全般を集めるのが好きなんです」と加藤さん。今回の依頼を受けたときのことについてこう話します。
「《Gift from Paradise》は、現行のものからビンテージまで、新旧さまざまなホテルのメモ帳に、その部屋から見えるであろう風景などを描いたシリーズ作品です。そんなに大きくは発表していない作品なのですが、溝口さんが知ってくれていてお話をくださったのはうれしかったですね。今回のウィンドウディスプレイのテーマは日ごろの僕の制作テーマともかなり近いので、本当にぴったりのプロジェクトに呼んでいただけたなと感じました」
ウィンドウのガラス面には、《Gift from Paradise》シリーズと同じように、架空のホテルのメモ帳に描かれた作品が。さらに全体の空間には、メモ帳の世界観とつながるような、とあるホテルの客室内と、窓越しに見える風景が広がっています。
「旅にはさまざまな魅力がありますが、そのひとつには、旅の思い出に浸って、また次の旅に思いを馳せるという楽しみ方があると思います。
ノスタルジックな風景を見て、過去に行ったどこかの旅先をふと思い出し、また旅に出たいなと考える。そんな体験を生み、イマジネーションを膨らませてもらえるようなウィンドウディスプレイがつくれないかとアイデアを練っていきました」
そんな溝口さんがタッグを組んだのは、イラストレーターの加藤崇亮さんでした。どこかレトロな色彩と、にじむような独特なタッチの作風が「今回のウィンドウディスプレイのコンセプトとぴったりだと思いました」と溝口さん。なかでも、国内外のホテルのメモ帳に描いた加藤さんのドローイングのシリーズ作品《Gift from Paradise》は大きなアイデアソースになり、ウィンドウディスプレイのデザインにも取り入れることにしたのです。
「ホテルのメモ帳もそうですが、古いポストカードなど、紙物全般を集めるのが好きなんです」と加藤さん。今回の依頼を受けたときのことについてこう話します。
「《Gift from Paradise》は、現行のものからビンテージまで、新旧さまざまなホテルのメモ帳に、その部屋から見えるであろう風景などを描いたシリーズ作品です。そんなに大きくは発表していない作品なのですが、溝口さんが知ってくれていてお話をくださったのはうれしかったですね。今回のウィンドウディスプレイのテーマは日ごろの僕の制作テーマともかなり近いので、本当にぴったりのプロジェクトに呼んでいただけたなと感じました」
ウィンドウのガラス面には、《Gift from Paradise》シリーズと同じように、架空のホテルのメモ帳に描かれた作品が。さらに全体の空間には、メモ帳の世界観とつながるような、とあるホテルの客室内と、窓越しに見える風景が広がっています。
架空のホテルのメモ帳に描かれた作品
加藤さんは、「『こんな絵を描いてください』というリクエストを受けて描く仕事も多いなか、溝口さんは初回の打ち合わせのときからすごく寄り添ってくれて、『一緒に考えましょう』というスタンスだったのがすごく印象的です」といいます。
ふたりは共にレトロなものや紙物が好きだったりと共通点も多く、言葉でイメージを共有するのもスムーズだったそう。《Gift from Paradise》からアイデアはどんどん広がり、夏のバカンスのゆったりとした雰囲気と、どこか懐かしさを感じさせる空間が生まれました。
ふたりは共にレトロなものや紙物が好きだったりと共通点も多く、言葉でイメージを共有するのもスムーズだったそう。《Gift from Paradise》からアイデアはどんどん広がり、夏のバカンスのゆったりとした雰囲気と、どこか懐かしさを感じさせる空間が生まれました。
一瞬でも、別の世界にエスケープする体験を
以前から「広告でありながら反広告的な面も持ち合わせている、ウィンドウディスプレイというもの自体に関心があった」という加藤さん。今回は自身初の試みとして、ウィンドウの中にホテルの窓＝もうひとつウィンドウをつくり、その向こうに東京ではないどこかの景色が見えているという特殊な空間をつくれたこともおもしろかったといいます。
一方溝口さんは、ウィンドウディスプレイを通じて伝えたいことについて、こんなふうに話しました。
「見た人が、別の世界に一瞬でも“エスケープ”できるような体験を提供できたら。ガラス面の『IMAGINARY JOURNEY』というタイトルにあるように、ノスタルジックな風景に触れてイマジネーションを膨らませ、過去の思い出を振り返りながらまた旅に出たくなるような気持ちになってもらいたいですね。ファッションも、シーズンの移り変わりとともに、また新しい服が着たくなるもの。夏のお買い物を楽しむ気持ちも後押しできたらと思います。
ちなみに、実は英語のコンセプト文の下に、読めるか読めないかわからないほど小さなサイズで和訳を入れています。そんなふうに細部にもこだわっているので、ぜひすみずみまで見ていただきたいです」
続いて加藤さんは、「ショーウィンドウというと、通り過ぎながらちらっと見ることも多いと思いますが、ぜひ少し立ち止まって眺めてもらい、“エスケープ”していただけたらうれしいです」と話しました。
ディテールにまで遊び心がつまったウィンドウディスプレイ。本格的な夏の到来を目の前に、新しい旅と、新しいファッションに思いを馳せてみてください。
一方溝口さんは、ウィンドウディスプレイを通じて伝えたいことについて、こんなふうに話しました。
「見た人が、別の世界に一瞬でも“エスケープ”できるような体験を提供できたら。ガラス面の『IMAGINARY JOURNEY』というタイトルにあるように、ノスタルジックな風景に触れてイマジネーションを膨らませ、過去の思い出を振り返りながらまた旅に出たくなるような気持ちになってもらいたいですね。ファッションも、シーズンの移り変わりとともに、また新しい服が着たくなるもの。夏のお買い物を楽しむ気持ちも後押しできたらと思います。
ちなみに、実は英語のコンセプト文の下に、読めるか読めないかわからないほど小さなサイズで和訳を入れています。そんなふうに細部にもこだわっているので、ぜひすみずみまで見ていただきたいです」
続いて加藤さんは、「ショーウィンドウというと、通り過ぎながらちらっと見ることも多いと思いますが、ぜひ少し立ち止まって眺めてもらい、“エスケープ”していただけたらうれしいです」と話しました。
ディテールにまで遊び心がつまったウィンドウディスプレイ。本格的な夏の到来を目の前に、新しい旅と、新しいファッションに思いを馳せてみてください。
期間／2024年6月13日（木）～7月17日（水）予定
ウィンドウテーマ／Bon Voyage -夏のエスケープ
実施館／ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮
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Creativedirection／Mo-Green 溝口加奈
Artwork／加藤崇亮
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＞＞ 夢と現実が交わる幻想的なシーズンディスプレイ
ウィンドウテーマ／Bon Voyage -夏のエスケープ
実施館／ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮
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Creativedirection／Mo-Green 溝口加奈
Artwork／加藤崇亮
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