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道に迷うたび、まだ見ぬ景色に出会ってる。

2024.10.03

雪が降るなか、焚き火をじっくり眺めることで気づいたこと。美しい冬景色を舞台に表現されたポジティブなメッセージが目を引く、ルミネの冬のシーズンビジュアルができました。

自分自身とじっくり向き合う時間

今回のテーマは、秋に続き「New Points of View -新しい視点に出会う」です。いつもと見方を変えることで、日常に新たな発見や楽しさを見つけられる。何気ない日々にも少しの彩りを添えることができるというものです。

雪が降るなか、焚き火で暖を取る女優・野内まるさん。その表情は明るく、寒ささえ楽しんでいるように見えます。焚き火のように、都会の生活ではなかなか体験する機会のない時間を持つことは、自分自身と対話することにもつながります。忙しない日々のなかでふと立ち止まって自分を見つめ直し、気持ちをリセットする。今回のビジュアルでは、そんなストーリーが表現されています。

「道に迷う」という言葉は一見ネガティブに感じられるかもしれませんが、道に迷うことは決して悪いことではありません。迷うからこそ、新たな考え方や、見える景色があります。そして、「道に迷う」というのは、目的地までの道で迷うことだけではなく、“たくさんの選択肢のなかで、どこに行くかを自由に選べる”ことも示唆しています。数ある可能性を前に、自分自身と対話しつつ、新たな発見を求めて迷う。そうしたポジティブなメッセージも込められています。

撮影の鍵になったのは、雪のコントロール

撮影はニュージーランドで行われました。刻々と日が暮れていくなか、苦戦したのは人工雪。風の影響でコントロールが難しかったりと、広い画角に満遍なく降らせることに時間がかかったもの、最後は何度も撮影を重ねて生まれたチームワークで乗り越えたといいます。

ムービーは、野内さんの明るい表情と、秋と同じアップテンポなBGMが相まって、しっとりしすぎないアクティブな雰囲気に。冬の景色に映える、レイヤードの効いた鮮やかな衣装にも注目です。
日々、いろいろなことに迷い、自分について知りたいと考えることもあるはずです。焚き火の炎を眺めるように、自分とじっくり対話することで心がじわじわと温まり、いまの自分にとっての“正解”を見つけられる。それが、明日からも前向きに過ごしていこうという気持ちにつながるかもしれません。今回のビジュアルが、考え方のわずかな変化や、暮らしの小さな彩りをもたらしてくれそうです。


COMMENT
尾形真理子さん/クリエイティブディレクター、コピーライター

秋のシーズンに引き続いて、
「New Points of View -新しい視点に出会う」を
テーマとしたLUMINEの冬シーズン。
わたしたちの生きている世界は多重音声で、
知らないことは山ほどあるし、あらゆる価値観に溢れています。
それでも自分の持つ視点というのは、そんなに簡単に広がってはいかない。
だけど自分の道に迷ったときに、意外なチャンスが訪れます。
わたしたちが悩むのは、あたらしい答えを模索しているから。
目の前の景色も、周囲の声もちょっと違って感じたら、
それは新しい視点を手に入れている証だと思います。


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Creative Director/Copywriter:Mariko Ogata
Art Director/Designer:Ken Okamuro
Photographer:Masahiro Shoda(@shoda_masahiro_
Cast:Maru Nouchi(@maru_nouchi
Stylist:Kie Fujii(@_kie_fujii_
Hair/Make up:Megan Maxwell
Coordinator:Tony Fry
Producer/Director:Takashi Aso


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