自宅に近いリラックスタイム
僕自身は25歳から28歳のときに、フリーランスでデザインの仕事をやっていました。すると、ずっと自宅で作業をしている形になってしまうので、何か、近場で息抜きできるようなところはないかなぁと探していました。当時は三軒茶屋に住んでいて、家の近くに1軒銭湯がありました。息抜きがてらに、行くようになったのが銭湯に行くきっかけでした。
その銭湯はお湯の温度がちょうど良くて、脱衣所から上がれる2階に休憩所があり変わったつくりの銭湯でした。2階に上がって休憩したり、パソコンを持ち込んで作業をしたり。当時はずっとその銭湯ばかりに行っていました。
その後はお風呂の入浴だけだと飽きてきたのですが、その銭湯はサウナがあって、水風呂もあったので、普通のお風呂以外入ったことがなかったので、まぁ入ってみようと思いました。
すると、これは気持ちいい!なるほど!水風呂と交互に入るのか!気持ちいいなぁ。と、この最初に行った銭湯で入浴の楽しさを色々と知れたのは良かったです。
それが銭湯を知るきっかけで、三軒茶屋には他にも銭湯があったので他の銭湯にも行くようになりました。するとまた設備や広さが最初行っていた銭湯と全然違っていて、いろいろな設備差のある銭湯は面白いなぁと思い、銭湯をめぐるようになりました。
打ち合わせ後のひと浴び
仕事の打ち合わせがあると、降りたことのない駅や馴染みのない場所に行くことがよくあったのですが、その周辺にはまた知らない銭湯があったりすると、打ち合わせが終わった後に特に予定が入っていなくて時間があるなというときは、近くの銭湯を巡っていたことがありました。
当時は、やはりおじいちゃんやおばあちゃんがフロントにいたり、お客さんも割とご年配の方ばかりだったりしたんで、ふだんは絶対に接しないであろう地域の人たちがいるという面白さはありました。
お風呂は1日の汚れを落とすような使い方が一般的ですが、むしろ昼間や夕方から銭湯に行って大きなお風呂に入るととても贅沢な気分になれますよ。
日常に楽しみを添える銭湯の魅力
銭湯によっては、日替わりや週替わりで男湯と女湯の浴室を入れ替える銭湯もあります。それは、女湯にはないけど男湯には露天風呂があるみたいに、浴室自体が男女で異なっている銭湯があるので、そういった銭湯では日替わり、週替わりで浴室を交互に楽しんでもらえるように工夫している銭湯もあります。
あとは、薬湯も日替わりや週替わりでやっているところもあります。銭湯によっては、お客さまを楽します為にパクチー風呂やトムヤムクン風呂など、変わった薬湯をやっているところもあります。そんな銭湯が地域に550店舗ほどあるんです。お風呂に入りに行くというよりも、日常のちょっとしたアミューズメントを味わいに行く、という楽しみもあるかと思います。
そういやって色々な銭湯を回って行くと、もう僕の場合は、町を歩いていて煙突が見えたら銭湯がある!と思いがちなんですけど、今は近くの銭湯をすぐに探せるアプリなども出ているので銭湯は探しやすいですし、その多さにびっくりすると思いますよ(笑)。
まだ銭湯知らないの? もったいない! もしかしたら家の裏にある煙突が銭湯かもしれませんよ。