特別コラボ講座 SDGs入門
CLASS ROOM×ハナコカレッジ
LUMINE CLASS ROOMとハナコカレッジによる、SDGsをテーマにした特別コラボ講座を実施します。
食やカルチャー、そしてアップサイクルから女性の働き方まで、私たちの未来にとって大切なことを学ぶ講座をライブ配信でお届けします。
気持ちのいいライフスタイルのヒントを見つけるきっかけに、ぜひご参加ください。
2月のLUMINE CLASS ROOM LIVEでは、「ハナコカレッジ」との特別コラボ講座「SDGs入門」をお届けします。ハナコカレッジとは、雑誌『Hanako』が開催している学びのプログラム。このプログラムの立ち上げがきっかけのひとつとなり、2020年、これまでの“お出かけ雑誌”のイメージとはちょっと違う、SDGs特集を組みました。そこにいたるまでに、どんな背景があったのでしょうか? 編集長の田島朗さんと、編集者の荒川由貴子さんに聞きました。
田島朗さん(以下「田島」):ハナコカレッジを立ち上げたきっかけは、2019年10月発売号で組んだ“学び”特集です。そのとき誌面にアイコン的に添えたのが「ハナコカレッジ」という名前でした。特集への反響は非常によく、読者はなにかを知ることや、学ぶことへの欲求がすごく高いんだなとわかった。それで、誌面で学びのコンテンツを発信するだけでなく、イベントなどの場も作っていこうと「ハナコカレッジ」を本格的にスタートしたんです。
荒川由貴子さん(以下「荒川」):ハナコカレッジは資格を取るような講座ではなく、知っていたら毎日がちょっと楽しくなるような学びを集めたプログラムです。ものづくりのワークショップや、女性として働くことや人生についてゲストに語っていただくトークイベントなどの“授業”を、今はインスタライブやZoomを使った「ハナコカレッジオンライン」を中心に開催しています。
本誌の2020年7月発売号で組んだ“学び”特集の第2弾は、ハナコカレッジと連動させました。誌面を教科書として使ってもらえるよう、1見開きで1授業という紙ならではのつくりに。内容は、テラリウムづくりや大人の塗り絵、鯵の3枚下ろしなどさまざまです。そのなかから11授業を選び、動画でライブ配信する“夏期講習”を開催しました。これがすごく好評で、それ以降もインスタライブで本誌と連動した授業の配信を月2回くらいのペースでやっています。
さらに、もっと学びたい!という方に向けてクローズドの授業も開催しています。たとえば、和菓子の<とらや>さんとコラボレーションした、その名も「あんこと本気で向き合う2日間」。とらやの砂糖と小豆を参加者の自宅に届け、職人さんの指南のもと、みんなであんこを炊いて饅頭をつくるというものです。学びって楽しいし、幅が広がりますよね。これまで続けてきて読者の反応が予想以上によく、“学び”が『Hanako』の軸のひとつになってきたなと思います。
田島:ハナコカレッジの活動が順調に進むなか、『Hanako』は2020年の10月発売号から、表紙のタイトルの下に「live wise, be happy!」(=賢く過ごしてハッピーになろう)というキャッチコピーを添え、「働く女性の『もっと知りたい!』を叶える、知的ライフスタイルメディア」としてバージョンアップしました。
そのときに組んだ特集が「SDGs」。それまでとは趣の違うこのテーマを思い切って扱ったのには、さまざまな理由があります。SDGsから連想されやすい言葉に「サステナブル」や「エシカル」がありますが、実はSDGsが指す領域はもうちょっと広く、女性のエンパワーメントなども含まれています。またSDGsというと、国や政府、企業レベルの話というイメージで、自分ごとにするにはまだまだ遠いなという印象を僕自身も持っていました。
一方で、SDGsというテーマはずっと扱いたいなと考えていたので、機会をうかがっていました。withコロナの時代になって『Hanako』の軸足を“学び”や“知的好奇心”に移していくなか、SDGsという言葉が徐々に大衆化し始めていたこともあり、このタイミングであればできそうだなと思ったんです。新しいキャッチコピーをつける最初の号で、そのきっかけとなる特集として一番ふさわしいなと。
同時に、SDGs特集をやるのであれば、ひっそりとやりたくはないっていうのがあったんですね。僕たち作り手がフルパワーで向き合って、きちんとメッセージを込め、世の中にインパクトを与えなくてはいけない。そのために、まずはトライアルとしてこの号以前の2020年4〜6月発売号で、3号連続でSDGsをテーマにした第2特集を組んだんです。テーマにしたのは、女性のエンパワーメント、サステナブル、先進国貧困。これが非常に反響がよかったので、SDGsの特集をやろうと決心できました。嵐のみなさんを表紙に起用できたのもよかったです。
荒川:ハナコカレッジの夏期講習でひいひい言っている頃から(笑)、田島とSDGs特集をどんなふうにするか話していました。そのなかで考えたのは、今までの読者にも興味を持ってもらえて、なおかつ読んで面白くなるようにしたいということです。
ですが正直、ふたりともものすごく意識が高いわけではなかったので、私たちが読んでも楽しいと思えるものにしたかった。だから専門書のようにするのではなく、「SDGsってなんだろう?」みたいな人が「なんだか面白そうだな」と手に取って、SDGsを知る入り口になるといいなって。楽しそうだなと思うことが、実は地球環境によかったり、人にやさしかったり……“好きでやったことがいいことになる”という伝え方にしたいと考えながら、試行錯誤を重ねてつくりました。
田島:『Hanako』は上から目線でものを言う雑誌ではなく、読者のみなさんと同じ目線で、一緒に楽しいことをしようよって伝えていく雑誌だと思うんですね。SDGsも読者と同じ目線で取り扱わかなきゃいけないっていうときに、まず“自分たちがやっていて楽しいこと”という切り口は絶対になくさないようにしようと、荒川とずっと話していました。
“ライフスタイルをいきなり全部変えることは無理だから、モノの選び方をちょっとずつアップデートすることから始めていこうよ”という思いのもと、最終的に「気持ちいい生活の、選びかた。」という特集タイトルにたどり着きました。
LUMINE CLASS ROOMとハナコカレッジによる、SDGsをテーマにした特別コラボ講座を実施します。
食やカルチャー、そしてアップサイクルから女性の働き方まで、私たちの未来にとって大切なことを学ぶ講座をライブ配信でお届けします。
気持ちのいいライフスタイルのヒントを見つけるきっかけに、ぜひご参加ください。
1997年、マガジンハウスに入社。2010年『BRUTUS』副編集長、16年より現職。雑誌のみならず、ウェブメディア、読者コミュニティ、イベント、商品開発などを手がけるライフスタイルメディアとしてのHanakoブランドをプロデュースしている。
2003年、主婦の友社に入社し、広告部に配属。2008年より『mina』編集部へ異動、2016年より同誌編集長。2019年、マガジンハウスに入社。『Hanako』編集部へ配属。読者コミュニティ「ハナコラボ」、学びのプログラム「ハナコカレッジ」、SDGs特集などを担当。