2018.10.24
Report 2/3
食べることから暮らしのことを考えてみる
ケータリング:カフェパーク
風の丘ファームの野菜を味わう
今回は田下さんが持参してくれた風の丘ファームの野菜を味わう料理を振る舞いました。ケータリングを担当するカフェパークから、各メニューの説明を聞きつつ、野菜の味わいを堪能していきます。
1品目は、バーニャカウダ。畑に見立て、ツナやオリーブ、ケーバーでつくった「土のフレーク」と合わせていただきます。この土のフレークは、どこの飲食店でも食べたことがないような食欲の湧く味わいで、野菜の瑞々しさが引き立っていました。
2品目は、枝豆の塩茹で。シンプルな枝豆と黒枝豆という2種類があり、枝豆のほうは味が濃く、黒枝豆のほうはほんのり香ばしい風味が口中に広がりました。枝豆ひとつを挙げても、これだけ味わいに違いが出るんだと、食べてはじめて気づくことができました。
3品目は、長ネギと小松菜を使った豚トロ肉の焼きうどん。上には芥子菜がかかっていて、辛味がアクセントになっていました。豚トロの旨味と長ネギや小松菜の味わいが絡まって、つい2食目をおかわりしてしまったほど。
4品目は、全粒粉を使った骨つきチキンのフリッタータ(エスニック仕立て)。サクッと上がったチキンの歯ざわりも、エスニックなソースと相まって食欲をかき立てられました。
交流会では、参加者のみなさんも田下さんのつくった野菜に夢中な様子。理屈抜きに美味しいんだということがわかる笑顔を浮かべていました。それは、田下さんが今の仕事に就こうと決めたときに感じた、ある味わいを体験できていた証なのかもしれません。
私は北海道の牧場で酪農にたずさわった後、東京に戻り、その後埼玉県小川町で有機農業の研修を受けました。それは、北海道でそこに住むおばあちゃんと一緒に作り食べた、新じゃがの味わい、トマトの香り、トウモロコシの美味しさなどが忘れられなかったからなんです。