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新しい年の幕開けに。自分を信じて進みたくなるシーズンディスプレイ

2023.12.27

12月26日(火)から2024年1月8日(月・祝)まで、ルミネの年末年始を華やかに彩るシーズンディスプレイが展開されます。コンセプトは、「I AM ME.」。手がけたのは、イラストレーターやデザイナーとして活動しているマサキヒトミさんです。コンセプトに込めた想いや、デザインのポイントについて伺いました。

どういう自分とさよならをして、どういう自分になりたいか

今回のビジュアルコンセプトである「I AM ME.」について、「自分の信念を貫いて、新しい未来に進んでいけるようなビジュアル」をイメージしたというマサキさん。どのようにコンセプトを導き出していったのでしょうか。

「まず、ルミネの2023年秋冬の大きなテーマである『Re-Design わたしを再構築する』を自分なりに解釈し、『2024年を迎えるにあたって、どういう自分とさよならをして、どういう自分になっていきたいんだろう』と問いかけるところからスタートしました。
いまの時代はSNSで他の人のことを簡単に知ることができるので、自分と比較してしまったり、自分の軸が揺らいでしまったりしやすいと思います。同時に、身につけるものや食べるもの、住む場所、働き方、生き方をどうするか。いろいろな場面で自分がどう考えるのか、どう行動するかが問われるシーンも増えていると感じています。

自分を信じて突き進むのは、とても勇気がいることです。不安を覚えたり、孤独を感じたりすることもありますが、新しい年を迎えて『私は私だ』と吹っ切れて、好きな道に進んでいきたい。自分を貫いていきたい。そんな気持ちを想像して今回のコンセプトにたどり着きました」

龍にまたがり、大海原を背に力強く進む女性のイラスト

新年らしい華やかな配色のウィンドウには、龍にまたがり、大海原を背に力強く進む女性の姿。髪をなびかせ前を見据える彼女は、まさに自分を信じて前進し続けるわたしたちの姿です。そして、どことなくチャーミングな印象の龍には、マサキさんのこだわりが詰まっていました。

「今回は干支の辰(龍)をモチーフにすることになったので、“ルミネらしい龍”とはどんなものだろうというところで試行錯誤しました。できあがったのは少しカジュアルなイメージの龍で、チャームポイントとして眉毛がついていたり、たてがみのラインにオリジナリティを出したりしています。全体の色づかいも、シーズンに合う華やかさと、王道からはちょっと外した配色でルミネらしさを表現しました」

たくさんの人が行き来する年末年始の街なかで、世代や性別、国籍など幅広くたくさんのお客さまにコンセプトを伝えられるよう、できる限りシンプルにしたという「I AM ME.」のコピーとヴィジュアル。慌ただしい時間のなかで一瞬立ち止まり、背筋を伸ばして新しい1年に思いを馳せたくなります。

自分の心に従った。節目となった12年前の選択

普段は旅先や日常のなかで心が動く瞬間や、自然、音楽、映画などからインスピレーションを受け、制作に向かうというマサキさん。今回のシーズンディスプレイの制作中には、12年前の辰年のことを思い返していたといいます。2012年といえば、多くの人にとって忘れられない東日本大震災の翌年です。

「震災の約半年後に祖父が亡くなったこともあり、2012年は生きることを深く考えた年でした。祖父は病気を患っていたのですが、同じ病気の人の相談相手になったりして、とても前向きに生きていました。ある日、祖父の遺品のなかに『行楽』と書かれた書物を見つけたんです。その言葉を見て、祖父の生き方をあらためて思い出し、私も楽しく生きていきたいと思った。それをきっかけに、ずっとやりたかったデザインの道に進むために大学を中退しました。ちょうど12年前の、辰年の出来事です。
その後、アルバイトをしながらデッサン教室に通い、デザインの専門学校に入りました。周りの友だちが就職活動に入っていくなかで、自分だけ遅れをとっていることや、年下の同級生たちとうまくやっていけるかなど心配はありました。それでも、入学したら幅広い年代の個性豊かな仲間に出会えた。そのなかで私ももっと自分と向き合って、好きなことを追求したいと思うようになりました」

左/《LOVERS》、右/《JUST CHILLING》 ともにマサキヒトミ

光を感じる方向へ

自分を信じて大きく舵を切り、自分だけの人生を歩んできたマサキさんにとって意味深い“辰年”を前に、感慨深い気持ちで挑んだという今回のシーズンディスプレイ。まさに等身大でコンセプトを体現しているマサキさんの「I AM ME.」が伝わってきます。

「いろいろ不安もあるけれど、それぞれが光を感じる方向に進んでいけたらハッピーだと思います。自分を信じてあげることが幸せにつながるはずなので、2024年にちょっと気持ちを切り替えて、心の声に従って進んでいくためのエールになればうれしいです」

期間/2023年12月26日(火)~2024年1月8日(月・祝)予定
実施館/ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、ルミネ有楽町、ルミネ北千住、ルミネ池袋、ルミネ立川、ルミネ町田、ルミネ荻窪、ルミネ大宮、ルミネ横浜

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Illustrator:HITMOMI MASAKI @artworkof1103
Agent:vision track @visiontrack


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