今回活動を行った館山の海は南房総の先端部に当たり、暖かい潮の流れ、黒潮の影響を受けている場所です。サンゴの北限域で浅瀬でもサンゴが見られるなど、たくさんの生きものが暮らしています。
ビーチクリーンの会場となったのは、海上自衛隊館山航空基地と小さな沖の島を結ぶ砂浜でした。沖の島は周囲1キロほどの小さな無人島ですが、豊かな森があって自生する植物は240種ともいわれています。中には樹齢300年近い樹木もあるそうです。
その沖の島を舞台に無人島探検など魅力的な自然体験プログラムを実施しているNPO法人たてやま・海辺の鑑定団の竹内聖一さんが、沖の島付近で見つけることができる面白い漂着物を見せてくれました。
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「例えば、これが拾えます!」と竹内さん。思わずみんなの顔がほころびます。沖の島では今から8000年前に暮らしていた縄文人がイルカ漁をしていたため、イルカの骨が多く見つかるそうです。これはイルカの頭骨。
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海亀の頭骨。 房総半島は赤海亀の産卵場所だそう。
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コアラの顔のようにも見えるのはクジラの背骨の一部。持つとずっしり重い。化石になりかかっています。
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大きな貝も。「心の清らかな人には耳に当てると音が聞こえますよ」との竹内さんの説明に、「聞こえた、聞こえた(笑)」(写真 は伊沢正幸・環境マネジメント室長)
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世界中にマニアと呼ばれるコレクターのいる宝貝。館山周辺には約50種が生息。 「今から3000年前、宝貝はお金として使われていました。残念ながら今はルミネに行っても使えませんが(笑)。黒潮の影響を受けている海の特徴的な貝ですね」と竹内さん。
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「拾うと幸せになれる」といわれるイルカの耳の骨。一時期タレントの木村拓哉さんがアクセサリーにしていて話題を集めたそう。
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