当初は砂浜で集計作業をする予定でしたが悪天候のため、急きょ近くの体育館に場所を移すことになりました。班ごとに大きく広げた青いビニールシートの上に拾ったごみをばーっと広げます。
ごみの山を世界100カ国以上で活用されているICC(国際海岸クリーンアップ)の分類基準(※)に沿って64項目に分けていきます。このひと手間でどんなごみがどのくらいあるのか、清掃した海岸の特徴や経年変化を知るのに大変有効なデータが残るのです。
班ごとにまずは食品パッケージやひも、飲料びんやペットボトルのふたなど、見てわかるものをどんどん選り分けていきます。
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各班のリーダーがデータシートの項目別にカウントした個数を記入していきます。
集計結果は以下の通りでした。
- 1位 硬質プラスチックの破片…2251個
- 2位 プラスチックシートや袋の破片…687個
- 3位 ふたやキャップ…685個
- 4位 食品の包装や容器…331個
- 5位 ひもやロープ…312個
2251個の報告には参加者からも「おぉ!」と驚きの声が上がりました。ツアーに同行したJEAN副代表理事の小島あずささんも「たった20分間で、すごい結果が出た!」と少し興奮気味。
ちなみに沖の島周辺は海辺の鑑定団などがわずか1カ月前に166人でごみ調査をしたばかり。そのときはプラスチックシートや袋の破片が1253個、硬質プラスチックの破片は838個が見つかっています。地域の有志が継続的な清掃活動をしているのにもかかわらず、容赦なく打ち上がり続ける砂浜のごみ。ちょっとやりきれない気持ちになります。
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当日のレクチャーだけでなく、プログラムづくりの段階から一緒になってかかわってくださった、JEAN副代表理事の小島あずささん。