LUSHと聞いてイメージするのは、店先に積み上げられたカラフルなキャンドルのような固形バスグッズの数々、そしてお店いっぱいに漂う豊かな香りではないでしょうか。この日のプログラムも「あ!これLUSHのお店の匂いだね」とすぐにわかる植物エキスやナチュラルオイルの香りに包まれた会議室「避暑地」でスタートしました。
まずは原材料調達チームとチャリティキャンペーンチームから紹介のあったLUSHのCSR活動や環境対策について、概要をまとめてみます。
1994年、イングランド南方の港町プールに誕生したフレッシュ&ハンドメイドの自然派コスメLUSHは現在世界51カ国に約880店舗を展開するグローバルブランドです。日本では1999年に自由が丘で1号店が誕生して以来、2013年3月までに153店舗が続々とオープン。日本でもすっかりおなじみのコスメブランドとなりました。
LUSHの特徴とも言える固形商品は、実は見た目のインパクトや可愛さだけでなく、LUSHのポリシーを象徴したアイデア商品です。例えば、固形のシャンプーバー(55g)は70~80回使え、100gの同等値段のボトル容器3本分に相当。値段もおトクな上、固形にすることで保存料や容器が省けます。エコの観点で考えるととっても優等生なバスアイテムなのです。
LUSHの廃棄物リサイクルについて書かれた黒板
固形商品の一方で、リキッドのボトル商品などもありますが、そうしたプラスチック容器やふたについては使用後の回収を呼びかけています。集まった容器やふたは粉砕し、再びLUSHの容器に作り替え、きっちりリサイクル。「キッチン」と「デポ」と呼ばれる近隣の製造工場・倉庫では、2012月12月末までに99.8%の廃棄物リサイクルを達成しました。
また、化粧品開発における動物実験に反対するキャンペーンを行ったり、熱帯林の伐採につながるパーム油の使用をやめてなたね油とココナツ油に変えたり、生産現場での児童労働が問題となっているカカオバターの調達方法をフェアトレードに切り替えたりと、化粧品の製造過程や原材料を巡る社会問題を鋭く指摘し、広く伝えることにも力を入れてきました。
LUSHのCSR(企業の社会貢献)を担当する秋山映美さんによれば、これまでの数々のキャンペーンにより、2013年2月までに環境保護や動物福祉、人権擁護に取り組む215の団体に約2億5000万円の助成を行ってきたそうです。