さて、アースデイという言葉は広く知られるようになりましたが、そもそもどんな歴史があるのでしょうか? アースデイ東京が生まれるきっかけとなった本家のアースデイは、1970年にアメリカのゲイロード・ネルソン上院議員が4月22日を「地球の日」と宣言したことから始まりました。今からもう40年以上前のことです。
アメリカでは前年にヒッピー文化を象徴するウッドストック・フェスティバルが開かれ、学生運動、ベトナム反戦運動などが熱を増していました。時代特有の熱気が巨大なうねりとなったのが、第1回のアースデイでした。全米で何と2000万人もの人が地球環境や平和を守ると意思表示するこの集会に参加したのです。
その後、アースデイのアクションに賛同する動きは世界中に広がりました。もちろん日本へも。そして、現在国内最大のアースデイイベントが代々木公園を中心に開かれるアースデイ東京です。ボランティア有志が組織した実行委員会が補助金を頼らず、協賛企業を募って運営。誰もが気軽に、自由に地球環境のことを気にかけていることを表現し、アクションできる場となっています。
プログラムはアーティストのライブ、フェアトレード商品の販売、オーガニック農産物のファーマーズ・マーケット、環境活動を行うNPO・NGOのプロジェクト紹介、ワークショップなどなど。どの団体も柔らかいトーンながら環境問題の要因を鋭く突いていて、「まずはこんなアクションを起こしてみませんか?」と提案。会場には毎年「そうか、なるほど!」と思わずうなずいてしまうアイデアと活気に満ちあふれています。
会場内の電力を100%使用済み天ぷら油のリサイクルでまかなうなど、ユニークな取り組みを次々と実践してきたアースデイ東京ですが、近年の傾向としては会場と周辺のクリーンアップを呼びかけたり、地球にも体にもやさしい天然素材のプロダクトの紹介が増えたり、着なくなった服の交換パーティーが開かれたり、より身近なライフスタイルを提案するタイプの出店者が目立ってきたように思えます。
これがアースデイ東京の正門です
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C.W.ニコルさんのフォレストキッチン。お昼時には長い行列ができていました
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午前中から人が来る、来る、続々とやってきます。テント間の通路にも人がいっぱいです!
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来場者がマイ食器、マイカップを当たり前のように持ってきているのはアースデイならでは。choroko でも見習えるアクションです
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小さなお子様を連れた若いファミリーが目立ちました
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半農半歌手として活動するYaeさんが登場したステージ。加藤登紀子さんのお嬢さんです
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ドイツ生まれのエコな自転車タクシー「ベロタクシー」の体験乗車も