また、地元とのつながりを大事にしたことも今回のイベントの大きな特徴でした。
隅田川と荒川に挟まれた千住地区は日光街道の宿場町として発展した歴史があり、
強い愛着を持ってこの土地に住み続けている人が多いのです。
ご協力いただいた3つの団体を紹介します。
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昔から河川流域にたくさん自生していたカワラナデシコは秋の七草のひとつとして親しまれてきましたが、今では多摩川流域でも自生地はたった1カ所。埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されているほどで、「大和(やまと)なでしこ」の言葉は知っていても、ナデシコの花は見たことがない若い世代も増えています。
今回chorokoまつりではカワラナデシコなど日本固有の草花を研究している東京大学の根本正之先生と荒川の自然を守る会の皆さんからわけていただいた貴重な種を希望者にまいてもらいました。名付けて「なでしこプロジェクト」。これから北千住店屋上で大切に育て、来夏花が咲いたら種をとって荒川流域にまく予定です。東京オリンピックまでにカワラナデシコの咲き誇る風景がよみがえったら素敵ですよね!
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荒川流域を愛する地元の人たちと一緒に始めたプロジェクト
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彼岸花やコスモス―、おなじみの秋の花は、実はもともと自生していた草花ではないそう。荒川の自然を守る会の皆さんからは在来植物が本当に少なくなっている現状が語られました
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「千住地域の人はうそをつかない下町気質。お付き合いしていて気持ちのよい人が多い。地元をすごく愛していることが伝わります」と話す千住芸術村地域オーガナイザーの服部信吾さん
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服部さんコーディネートで好評だったZipangu Steel Orchestra。スティールパンはカリブ海の島国、トリニダード・トバゴで発明された魅惑的な音色の打楽器
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千住地域を芸術のまちにしようと、若手アーティストと行政、企業やまちとの縁をつなぐ活動をしているNPO法人千住芸術村。chorokoまつりでは間伐材の木琴づくりとスティールパンの演奏ステージの企画運営を担当しました。
ルミネ北千住店とのお付き合いは2011年、ジンジャークッキーをたくさん飾ったクリスマスツリーの企画から。当時も女子美大OBが運営スタッフでしたが、今回も木琴のワークショップを担当したのは東京芸大など近隣大学の学生さん。代表の加賀山耕一さんによれば、千住は大学のキャンパスが5つも集まる学生街。千住芸術村は、その学生さんたちと千住をつなげてアートなまちづくりを盛り上げる活動を行っています。
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北千住店の屋上菜園や芝生を管理しているNPO法人大江戸野菜研究会。 駅直結のJキッズルミネ北千住保育園の子どもたちが収穫を楽しむこともあることから、野菜からブドウに至るまですべて手間ひまかけた無農薬の有機栽培にこだわり、子どもたちが安心して触ることができるよう配慮しています。
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この日のためにとっておいたベリーAのブドウ20房を希望者に1房ずつに収穫してもらいました
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おっきなブドウがとれた!
北千住在住のご家族